海外留学・ホームステイ受入補助金を活用して海外留学された方をご紹介します!(留学先:ドイツ シュツットガルト)
- [2024年5月15日]
- ID:20904
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海外留学実施報告書
海外留学・ホームステイ受入補助金を活用して海外留学された方をご紹介します!
お名前
前原さん
留学先
国:ドイツ
都市:シュツットガルト
受入機関:ユーゲントゼミナール Seminar fur interkulturelle Jugendgegegnung
留学期間
2023年9月20日から2024年3月31日
報告書
1. 現地でどのような人達とどのような交流をしましたか。
ユーゲントゼミナールには、世界各国から若者が集まり、住まいを共有している。僕はセミナーの初め、一人の友達と部屋を共有することになった。彼はブラジル出身、ドイツでブラジルダンスの先生として働いている。彼はすでに1年間ドイツに滞在していた。彼と僕とでは育ってきた世界が全く違った。しかし、私は彼との間に溝のようなものはこれっぽっちも感じなかった。彼は心底フレンドリーで、彼の思うままに人生を楽しんでいるのだと知った。そして、僕たちは二人ともドイツ語をうまく話すことができなかった。そのことが最も僕たちの気持ちをつなげた理由であると思う。彼は毎晩のように「巽パーティーへ行こう!」と言う。たまに僕も気分が乗った時は、二人してパーティーに行った。彼はすでに多くの友達に僕のことを話したらしい。クラブや街の通りで彼の友達に会うと皆、僕の名前は既に知っていて、「よお巽〜音楽が好きらしいな」「今度一緒に音楽やろうぜ」などと声をかけてくれた。 そういう人々に囲まれている時、僕は心底快適だった。僕はこの友人のおかげで海外の空気に引きずり込まれるように馴染んでいった。
2. 現地でどのような点に文化の違いを感じましたか。
正直、僕がどのようにドイツの文化を感じたのかはわからない。なぜならユーゲントゼミナールの大半の若者は海外から来ているからだ。ただ一つ僕が感じたのは教会の重要さ。そして美しさ。僕の彼女が冬休みにたくさんの教会に連れて行ってくれた。どの教会も細かいところまで丁寧に作り上げられていることが分かった。上が少しかすんで見えるほどの高い天井、ステンドグラスから差し込む光、響くオルガンの音、人々の静けさ、この大陸の人々にとって教会という場所がどれほど重要だったのかを知ることができた。
3. 現地で驚いたことは何ですか。
僕が最も驚いたことは、肉。ドイツという国はソーセージやハムなどの食肉加工品で有名だ。普通のスーパーマーケットに行っても必ず店の隅には食肉加工品コーナーがあり、ガラスのケースの中にたくさんのお肉が湧き踊るかのようにゴロゴロと並んでいる。天井からもハーブの擦り込まれた肉たちがぶら下がっている。味も上品という類ではなく「肉を食べたい」という本能的欲求を叶えてくれるような類である。最高にうまい。また、ソーセージの中には様々なハーブが擦り込まれているらしく、それぞれに味が違う。ビールととても合う。(ドイツでは16歳からビールを飲むことができるのだ!)とにかくお肉の味、そして見た目の豪快さに驚いた。
4. 現地で京田辺PRカードと京田辺PR動画を活用し、どのような京田辺市の魅力を紹介しましたか。またそのときの現地の反応はどのようなものでしたか。
繋がりのできた友達にはPRカードを手渡しし、動画を観てもらった。また、校内の掲示板などにPRカードを貼った。QRコードの説明も行ったので、各自で動画を観られるようになっている。それから、僕が京田辺に住んでいた頃の写真やエピソードなどを皆の前で語ったりもした。僕が皆に紹介した京田辺市の魅力は、たくさんの自然が身近にあるというところ。木津川沿いを自転車で走ったり、甘南備山に登ったり。菜の花を見て、桜を見て、夏の前にはホタルを見ることが出来る。皆、僕の話を興味深げに聞いていた。動画を見た人たちの感想もいただいた。皆、桜の花がきれいだと口を揃えて言っていた。また、景色がヨーロッパとはずいぶん違うとも言っていた。かなりの人が実際に訪れてみたいと口にしていた。それから、個人的に椅子レースの動画を見せたところ、皆絶賛していた。
5.海外留学の経験を今後どのような形で活かせそうですか。
この海外留学の経験で得た最も大きな経験は芸術への再確認だと言えると思う。僕は小さい頃から絵を描く事、音楽をすることを続けてきた。そして今さらながら芸術が持っている、国なんかを超えた何かに気づいた。ギターを弾いていれば言葉など話す必要もない。絵を一緒に描いたり、踊ったりもした。すべて言語とは関係ないところにあった。この力強い経験は、僕の今後の人生にとってかけがえのないものであると感じる。
6. その他感想を教えてください。
今回この感想文章を書く事によって、この海外留学の期間を今一度振り返ることができた。振り返ってみてかなりの振り幅で自分が変化したことを感じた。まず言語。ドイツに着いたばかりの頃は、少しのコミュニケーションにもとても時間を取られていた。今ではドイツ語と同時に英語でも、完璧ではないが言語化できるようになった。( ゼミナールでは大半の人々が英語も話す)。もう一つは、自分の中に「嫌われてもいい」という心構えができた。日々ユーゲントゼミナールで生活する中で、気になったことは気になった時に聞く、自分のやりたいことを主張する、そういう習慣が体に染み込んでいったように感じる。「嫌われてもいい」という心構えを知って以来、昔から憧れていたジョン・レノンのような声を素直に出せるようになった。
今回このような機会を与えてくださった京田辺市の方々どうもありがとうございました。
写真
ブラジル出身のルームメイト
クラスメイト
寮生一人ずつにPR
学校の掲示板にPRカードを掲載
校舎の前でクラスメイトと集合写真
僕の部屋からの景色。このように屋根の色はほとんど均一。
遠くに教会の尖った屋根が見える。
時間になると鐘の音がまち中に響く。
同じ窓からの冬の景色。
レバーケーゼというドイツの分厚いソーセージをパンに挟んで食べる。
イタリアに旅行中