海外留学・ホームステイ受入補助金を活用して海外留学された方をご紹介します！(留学先:カナダ　キングストン）

海外留学・ホームステイ受入補助金を活用して海外留学された方をご紹介します！

田口さん

国：カナダ

都市：キングストン

受入機関：クイーンズ大学

2023年8月12日から2023年9月3日

　 ホストマザーとは、主に週末に一緒に観光をしたり、日々の夕食の準備から片づけまでを共に行ったりすることを通じ、交流を図った。ブラジル出身の方だったため、ブラジルの文化や家庭料理の作り方などを教えてもらうことが多かった。また、近くに住む孫たちと公園などで遊んだ。学校では、積極的に先生に質問をして、おすすめの観光地やレストランなどを教えてもらった。さらに、毎週日曜日に教会に行っていたのだが、そこでコンゴなどアフリカ出身の聖歌隊の方々とお話をしたことで、まだまだ彼らの母国は発展途上で、マラリアが蔓延しているなどといった現状を知ることとなった。

　まず何より、知り合いかどうかは関係なく、すれ違う人ほぼ全員と挨拶をする文化があった。他にも、お店に入るときに他の人のためにドアを開けてあげる、たまたま隣に立っていた人と普通に世間話を始めるなど、とにかく色々な人とコミュニケーションを取るのが日常であった。そして、日曜日の朝にはホストマザーと教会に行き、聖歌を歌ったり、聖書を読んだり、教会の方のお話を聞いたりし、初めてキリスト教の文化に本格的に触れることができた。

　植物の多さやその手入れの行き届き方に驚いた。道路沿いや公園などには巨大な木々が立ち並び、各家庭の庭もとても美しい草花であふれ、全てがまるでテーマパークのように整えられていた。また、車を路上に停めることにも驚いた。駐車場のない個人店や公園が多く、道路も広いことから、皆普通に路上駐車をするのだが、慣れない私にとっては少し怖かった。

　ホストマザーはガーデニングが趣味だったため、PR動画の桜や紅葉の映像に最も興味を持ってくれた。映像に出てきた場所以外にも、各学校に桜が植わっていることや、京田辺市には神社や寺が多くあってそれぞれで美しい紅葉が見られることを説明すると、ぜひ実際に見てみたいと言ってくれた。また、大都市への交通の便の良さに驚いていた。私自身、遊びに行くのにも通学にもよく電車を利用しており、便利で助かっていると話すと、国土の広いカナダでは何時間もかかる移動が当たり前で大変だから、京田辺市が羨ましいとのことだった。そして、京田辺市のお茶を使用した舞妓の茶本舗の飴を持っていき、京田辺市の紹介をした方に配ったのだが、大変好評で、今後抹茶に注目してみたいと同家庭で過ごした中国人留学生も言ってくれた。

　久しぶりに日常生活で英語を使う機会を得られたことで、以前からの自分の英語力の成長、強化していくべき部分、ネイティブがよく使う言い回しなどを身をもって知ることができ、今後の英語学習のモチベーションとなった。また、カナダは多民族国家であるため、ホストマザーを始め、様々な異なる文化に触れたのだが、交流を重ねていく過程でそれらを受け入れる能力も向上したように思う。今後の生活で異文化を持つ人々に出会った際のより良いコミュニケーションに活かしたい。

　キングストンも、観光で訪れたトロントも、皆優しくフレンドリーな方ばかりで、自然と歴史ある建物が融合した非常に美しい街であった。放課後や週末に十分な自由時間があったため、観光だけではない普通の日常生活をカナダで送れたことは、貴重な経験であった。また、学校内でも家庭内でも英語のみで会話をしたことで、言いたいことを即座に英語で話す能力の向上を実感した。しかし逆に単語力の不足も強く感じたため、今後の英語学習にも役立つ留学となった。