海外留学・ホームステイ受入補助金を活用し、海外でのボランティア活動をされた方をご紹介します!(渡航先:ラオス ヴィエンチャン等)
- [2018年4月3日]
- ID:17696
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海外留学実施報告書
海外留学・ホームステイ受入補助金を活用し、海外でのボランティア活動をされた方をご紹介します!
お名前
沢田さん
渡航先
国:ラオス
都市:ヴィエンチャン等
現地受入機関: タンミサイDEFC図書館
渡航期間
2018年2月27日から2018年3月23日
報告書
1. 現地でどのような人達とどのような交流をしましたか。
DEFCから奨学金を現地の学生に渡すため、その選定試験を現地教育局の協力のもと実施しました。
これまでに校舎建設した小学校を訪問し、村人や生徒、子どもたちと交流しました。
支援者による新しい小学校校舎の譲渡式に参加しました。現地の村人や生徒たちにお菓子やふりかけを、学校に教科書、文房具、サッカーボールなどを提供しました。その後の会食では心づくしのもてなしを受け、子どもたちの歌と踊りを楽しむなどし、交流しました。
2. 現地でどのような点に文化の違いを感じましたか。
ラオスは過去10年以上政治的に安定し、経済発展は良好といえます。それでも社会インフラ、日々の生活、医療他すべての面で日本とは比べようもなく不便でありますが、人々の表情はゆったりしていると思います。
3. 現地で驚いたことは何ですか。
現地の幼稚園と小学校1年生を対象に歯磨き教室を行いました。しかし、先生自体が教え方を知らず、1年生は歯磨きを知っていましたが、ほとんどの子がやっていない様子で、幼稚園に至っては歯ブラシそのものを見るのも初めての子どもが多数という状況でした。口を開けさせて歯を見るとほとんどの子が虫歯で、下大臼歯が両方とも黒くなっていて、虫歯がない子どもは5人に1人くらいでした。10年前には虫歯の子はほとんどいませんでしたが、生活が良くなったことで子どもたちに甘いものや菓子などが増えた結果と思われます。週一回は教室で歯磨きをやらせるように助言しました。
また、その他に中1くらいの女子生徒が倒れ親が病院へ連れて行くということもありました。医者は朝食を抜いたことによる空腹が原因と診断したそうです。朝食抜きの生徒は3分の1ほどいるらしく、朝寝坊と親が多忙とかで朝食がいい加減になっているとのことでした。経済発展のあおりやひずみがこんなところに出ているのだと感じました。
4. 現地で京田辺PRカードを配布したときの反応はどのようなものでしたか。
現地の学校の校長先生などに京田辺PRカードを渡しました。
5. 海外留学をすることで、どのような学びがありましたか。
現地での授業を観察しました。幼稚園では、先生による絵本の読み聞かせが行われていましたが、子どもたちが全く寄ってきませんでした。ドアはいつも閂(かんぬき)していて子どもが勝手に外へ出られないようにしています。生徒たちの中にはいつも泣きだす子も見受けられました。子どもたちに色鉛筆で塗り絵や絵を描いていたときは、かなりの子が喜んでやっていました。先生は子どもたちの作品を壁に貼っていました。
小1クラスでの絵本読み聞かせでは、カニや魚が出てくるお話をし、初めから子どもたちは大喜びでお話に集中していました。先生は後ろの子にも絵が見えるように教室内を歩き回って話を続け、子どもたちが熱中しすぎると話題を変えて、先生独自の体を動かす体操をさせることで子どもたちの気を鎮めて、話を続けていました。なかなか良い方法だと思いました。
小2クラスでは、同様に絵本を見せながら読み聞かせをしていました。机間を歩いて生徒たちに見せながら話す方法はなかなか良いと感じましたが、ただし生徒たちが飽きるのも早いようでした。小1と小2との年齢的違いか、お話内容が小2にあっていないのかわかりませんが、生徒たちは途中で飽きてきたようでした。
小5クラスでは、内戦・革命戦争について、とうとうと喋っていました。生徒への発問は一切なく、子どもに発問し応えさせたり考えさせることはほとんどなく、生徒はただノートをとるだけで、このやり方を変えなければならないと感じました。
6. その他感想を教えてください。
教員研修や教材作りについて次回はやってみたいと思います。
写真
小学校校舎提供式の様子
京田辺PRカードを提供した時の様子
現地の学校にプレゼントを提供した時の様子
現地の子どもたちによる踊り
現地の市場