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あしあと

    市民みらいミーティング開催結果(少子化時代における幼稚園・保育所のあり方(3))

    • [2020年11月16日]
    • ID:15613

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    日時

    令和2年10月22日(木)午前10時~11時

    場所

    中央公民館

    参加者

    未就園児の保護者(2名)

    内容

    京田辺市の就学前児童数は、少子化の進行に伴って減少傾向にあり、幼稚園の園児数が減少する一方、保育ニーズの高まりを受けて保育所(園)の希望者は増加が続いています。また、市立幼稚園・保育所の多くで園舎の老朽化が進んでおり、再編整備が課題となっています。

    そこで、市内の幼稚園・保育所(園)園児や未就園児の保護者の皆さんと市長がともに考える機会として、4回のミーティングを開催することとし、今回は未就園児の保護者の皆さんと意見交換を行いました。

    市の現状と課題

    初めに上村市長から、市の現状と課題について資料をもとに説明しました。

    市長
    京田辺市では、0~5歳児の数が平成29年度をピークに減少が続いています。ただ、0歳児を見ると、年間約5~600人の赤ちゃんがずっと生まれてくれていて、今後5年ほどは同じような傾向だろうと予測をしています。0歳児に変動がありませんので、当然1・2歳児も、大きな変動はありません。
    ただ、3~5歳児は減少するんですね。これはなぜかというと、だいたい皆さん、お子さんが幼稚園や小学校に入るタイミングで転入されると思うんですが、市内では、同志社山手や山手西などの大規模な住宅開発のピークを過ぎて、今後、入園・入学のタイミングで転入される世帯が若干減るのではないかという予測をしているからです。
    次に、子どもたちを受け入れる就学前の施設を見ますと、公立保育所は4園1分園、あと私立が2園あります。一方幼稚園ですが、京田辺市には公立幼稚園が8園あります。これは、京都府下では京都市に次いで多い数字です。これまで各小学校区に1園というかたちで整備してきました。近年の傾向としては、幼稚園・保育所の機能を兼ね備えたこども園の整備が進んでいて、来年4月には私立のこども園が3園になります。
    次に課題なんですが、公立幼稚園の園児数です。平成26年まで徐々に減っていましたが、平成27年にいったん盛り返します。これは、預かり保育を拡大したということが理由としてあります。そこから右肩上がりになったんですが、幼保無償化で急激に減少してしまいました。ここで皆さんにお伺いしたいのですが、幼稚園と保育所だったら、どっちにしようとお考えでしょうか。

    参加者
    私は来年から復帰を考えているので保育所です。

    参加者
    うちは上の子が公立幼稚園に通っているんですが、家と幼稚園が近いのと、自分や夫が公立幼稚園で育ったので、下の子も公立幼稚園に行かせたいと思っています。

    市長
    このグラフを見ていただくとわかるように、私立を選ぶ人が増えました。先日から私立幼稚園・公立幼稚園の保護者の皆さんとお話ししていますが、これまで公立は保育料が安くて、私立はその3倍ぐらいでした。それがどちらもゼロになったので、私立の方がお得感あるよね、というご意見をよく聞きます。それが数字にも出てきているということですね。
    反面、保育所の園児数は右肩上がりで増えてきています。平成29年に減っているのは、保育士の確保ができず、入所希望をすべて受け入れることができなかったからです。だからこの年だけ落ち込んでいますが、傾向としては増えてきています。
    市でアンケート調査などをすると、長時間子どもを見てほしいというニーズは高いですし、公立幼稚園への入園希望の減少と、保育所への入所希望の増加というトレンドは、今後も大きく変わらないだろうと思います。

    こどもが輝く京田辺の実現に向けた基本方針

    市は、平成29年9月に、京田辺市の就学前教育・保育に係る中長期的な取り組みの方向性を示す「こどもが輝く京田辺の実現に向けた基本方針」を定めました。

    上村市長から基本方針について説明後、意見交換を行いました。

    市長
    ここで、皆さんのご意見や、周りから聞かれる声でもいいので、どのような幼稚園・保育所になってほしいと考えておられるのか、正直なところをお聞きできたらと思います。

    参加者
    保育所の書類を取りに行った時に初めて知ったのですが、保育所の入所式が4月5日で、それまでは、新規入所の子どもは預けられないということなんです。私の実家は遠いし、夫の両親もまだ働いているので、どうしようかと思っています。1日から見てもらえるものと思っていたので、4月2週目ぐらいから本格的に復帰できると考えていました。でも6日から慣らし保育が始まるとなると、かなりの間、復帰したてで休みを取らないといけない。私は教員なんですが、春休み期間中は何とか3時ぐらいに帰らせてもらえるとしても、新学期が始まってしまうと、学校の方に子どもたちがいるので、慣らし保育が後ろにずれていくと、どうしようもなくなるなと思って。それで先日相談に行くと、ファミリー・サポート・センターや、松井ケ丘の一時預かりや、認可外で預かってもらえるところがあると教えていただきました。でもせっかく入所できるところがあるのに、そちらで見てもらえないのかなという思いがあって、今回参加させていただいたんです。初めての産休・育休、職場復帰で、職場にもなかなか休ませてくださいとは言いにくくて。まだ先のことですが、小学校の留守家庭児童会も同じシステムなのかということも気になりました。

    市長
    「子どもがまだ慣らし保育なので早く帰らせてください」と職場で言うことは悪いことではないのに、言いにくいというのは現実としてあるでしょうね。

    参加者
    自分の中にも、「始業式が始まって我がクラスがあるのに、他の人に任せて帰るのはちょっと」という気持ちもあって。それでも言うしかないんですけど。

    市長
    就労形態が多様化してきて、それぞれの家庭の事情がある中で、保育所の入所希望は終わりの見えない拡大を続けています。市としては、4月時点で希望する人全員に入ってもらえる環境をまず整備しようとしていて、現在、河原保育所や三山木保育所では、定員より多めに子どもを受け入れています。そうなると先生の負担も大きいし、子どもにも負担がかかっているかもしれない。そのあたりを解消するためにも、こども園化ということを進めていきたいと思っています。

    参加者
    三山木にこども園ができると広報で見ました。同志社山手が開発されてから、三山木は子どもの数がすごく増えましたよね。うちは草内なんですけど、三山木幼稚園に入れなかった子が草内幼稚園に流れてきています。年少だけ草内に通って、年中から同志社山手にあるこども園に移られた人もいます。地域によって子どもの数が偏っていて、このままだと小・中学校の学区割りが変わるんじゃないかという話も、多くのお母さんから聞きます。子どもが増えるのはとても良いことなんですが、学校での勉強ということを考えると、今後どうなっていくのか心配です。

    市長
    三山木地域は全体としても高齢化率は高くないんですが、中でも同志社山手の高齢化率は5%ぐらいです。世代的に一番多いのが45~49歳、次が40~44歳と40代が圧倒的に多くて、その次が0~9歳です。私たちは、その子どもたちが大きくなってこのまちから離れてしまうのではなくて、同じ京田辺の実家の近くで住んでもらえるような、まちに愛着を持ってもらえるような取り組みができないかということを考えています。
    三山木地域の子どもたちが通う田辺中学校は、この少子化のご時世にプレハブ校舎を建てないといけないぐらい生徒数が増えていて、800~900人ぐらいの規模になっています。一方で培良中の生徒数は300人を切っていて、大住中が700人ぐらいです。学区の再編ということはまだ具体的な検討段階ではありませんが、3つの中学校の生徒数のバランス、大規模校になっている三山木小学校のバランスをどう取るかということは、次の課題として認識しています。
    先ほど三山木で新しい民間のこども園ができるという話もありましたが、子どもを預ける立場としては、良い幼児教育、質の高い保育をやってくれれば、公立でも私立でも変わらないんじゃないかなと思うんですが、その辺はどうですか。もちろん公立には公立の役割がありますが、選択肢はいっぱいあった方がいいんじゃないかと思うのですが。

    参加者
    保育園を選ぶときは、送り迎えのしやすさとかを考えていたので、公立と私立の違いを考えたことはなかったです。

    市長
    私たちとしては、いろんな選択肢を残した上で、公立・私立それぞれの良さを生かした運営をして、多様なニーズをくみ取れるようにしたいと思っています。加えて、園舎の改修を計画的に進めるためにも、幼稚園・保育所を再編・集約して、両方の機能を併せ持ったこども園を整備するのもありかなと思っています。そうやって再編・整備していく中で、皆さんが「公立じゃないと」「私立じゃないと」という気持ちをどれぐらいお持ちなのかなということをお伺いしたいと思ってお聞きしました。
    皆さんの周りでは、幼稚園と保育所だったらどちらを希望する人が多いですか。

    参加者
    うちは公立幼稚園に入れた後に無償化になったので、わざわざ私立に入れ直すという人はいませんでした。ただ、今は週4日お弁当なのですが、たまには給食でみんなと同じものを食べたいんじゃないかなと思うこともあります。

    市長
    これまでに伺ったお話では、私立は週4回のうち給食3回でお弁当1回で、バランスがいいというご意見がありました。親としてはお弁当も作りたいし、給食も食べさせたい。給食だと普段使わない食材が出てくるからとか、幼稚園のうちに給食に慣れて、少しでも好き嫌いをなくしてあげたいとか。給食はやっぱり気になりますか?

    参加者
    そうですね。もう年長なので、子どもには小学校に入ってからのお楽しみだと言い聞かせてるんですけど、私の負担もありますし。

    市長
    周りは保育園に預けられる方が多いですか?

    参加者
    まだ周りに知り合いがいないのですが、保育所に入ったらそこで知り合いが増えるかなと思っています。

    市長
    コロナで、幼稚園や保育所の行事がやりにくいところもあるので、以前に比べると保護者同士がつながる場が減っているかもしれませんが、いろいろとやり方を工夫しながらやっていきたいと思っています。
    私は、このまちをふるさととして生まれる子どもが増えてくれると嬉しいですし、その子どもたちが地域に愛着を持って、大きくなっても近所に住むようなまちをつくっていきたいと思っています。そうやってできる地域のつながりを大事にしていきたいです。皆さんには、今後もいろんな形でお力添えをいただきたいと思います。今日はいろいろとご意見をいただき、本当にありがとうございました。

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    京田辺市役所企画政策部秘書広報課

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