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あしあと

    市民みらいミーティング開催結果(少子化時代における幼稚園・保育所のあり方(4))

    • [2020年11月24日]
    • ID:15644

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    日時

    令和2年10月24日(土)午後1時30分~2時30分

    場所

    中央公民館

    参加者

    市立幼稚園・保育所園児の保護者(10名)

    内容

    京田辺市の就学前児童数は、少子化の進行に伴って減少傾向にあり、幼稚園の園児数が減少する一方、保育ニーズの高まりを受けて保育所(園)の希望者は増加が続いています。また、市立幼稚園・保育所の多くで園舎の老朽化が進んでおり、再編整備が課題となっています。

    そこで、市内の幼稚園・保育所(園)園児や未就園児の保護者の皆さんと市長がともに考える機会として、4回のミーティングを開催することとし、今回は市立幼稚園・保育所園児の保護者の皆さんと意見交換を行いました。

    市の現状と課題

    初めに上村市長から、市の現状と課題について資料をもとに説明しました。

    市長
    京田辺市の就学前の児童の数を見ますと、ここ5年間、0~5歳児の減少傾向が続いています。人口は増えているんですが、子どもたちの数は減っているんですね。今後5年間の予測を見ますと、0歳児は毎年500~600人生まれると予想しています。これは非常にありがたいことです。1~2歳児も、だいたい1200人台で推移します。ではどこが減るのかというと3~5歳児なんですね。なぜかというと、市内では松井山手や同志社山手といった大規模な住宅開発が落ち着いてきました。今後1000軒単位で世帯が増えるようなことは、ほぼありません。皆さんも、転居のタイミングを考えていただくと想像がつくかと思いますが、子どもが幼稚園や小学校に入るタイミングで転居する、というパターンが多いんですね。なので、今後そういった世代の方が転入されてくるケースが減るんじゃないかと予想しているわけです。
    次に就学前の施設ですが、ご覧のとおり公立の幼稚園が多い。8園あります。これは、京都府下では京都市に次ぐ多さです。これが一つの良さでもあったわけですが、今後働き方が変化し、ニーズのあり方が変わってくる可能性があります。公立の保育所は中部・南部にありますが、北部における保育施設として、いま大住幼稚園をこども園化しようという方向で進めています。
    一方、公立幼稚園の園児数はというと、10年前から減少傾向が続いていましたが、平成27年に預かり保育を拡大してからは、徐々に増加に転じてきました。ところが、令和元年になってまた減ってしまいます。理由は幼保無償化です。今までなら、公立と私立では保育料に差があったんですが、無償化されることで、保育料は同じ無償でも「お得感」に差が出てきた。そういう外的な要因にどう対応していくかということを考えなければならない時代になりました。この傾向は続くだろうと思います。
    次に、保育所の園児数を見てみます。10年前と比べると1.5倍に増えています。平成29年に減っているのは、保育士の確保が難しく、年度当初に待機児童が発生してしまったからです。保育士がいないために、保育所定員数の園児を受け入れることができなかったんですね。以来、保育士の確保には優先的に取り組み、年度当初の待機児童は発生させないということでやってきています。
    ここで皆さんのご意見をお聞きしたいんですが、皆さんの周りで幼稚園と保育所、どういう選択をされる人が多いんでしょうか。

    参加者
    幼稚園は預かり時間が短いんですか?

    市長
    幼稚園は短いですが、預かり保育を利用すれば、朝8時から夕方6時までです。

    参加者
    それじゃ保育所とそんなに変わらないですね。

    市長
    ただ、給食がありませんのでお弁当を作ってもらわないといけません。

    参加者
    うちの近所では、フルタイムで働いている人は保育所、それ以外の人は幼稚園というようにはっきり分かれています。

    参加者
    幼稚園に通わせている人の中にフルタイムの人もいますが、やっぱりお弁当が大変みたいです。毎日のことなので。

    市長
    私立幼稚園は完全給食のところもあるし、給食・お弁当の併用というところもありますね。幼稚園は市外に通ってもいいので選択肢は多いし、実際、市外の幼稚園バスが走っているのも、私としては複雑な思いで見ています。

    こどもが輝く京田辺の実現に向けた基本方針

    市は、平成29年9月に、京田辺市の就学前教育・保育に係る中長期的な取り組みの方向性を示す「こどもが輝く京田辺の実現に向けた基本方針」を定めました。

    上村市長から基本方針について説明後、意見交換を行いました。

    市長
    皆さんが、なぜ公立を選び、私立を選ばなかったのか教えていただけますか。

    参加者
    最終的には保育料です。

    市長
    無償化になってどうですか?

    参加者
    無償化だったら私立という選択肢もありました。今さら私立に移るということは考えていませんが、私立だと給食もあるし、ひらがなやピアニカを教えてくれたりするので、小学校に上がる前にお友達同士、私立と公立で差がつくのもかわいそうかなと思います。

    参加者
    私は園バスに乗せてあげたいなと思っていたのですが、金額が高かったので諦めました。

    市長
    保育料が3~4倍違いますから、そこは選ぶにあたって重要な部分ですよね。

    参加者
    うちは保育所ですが、保育料と通いやすさを重視して、公立一択でした。

    参加者
    うちは何も考えていなくて、お隣が草内幼稚園に行っていたのでという理由で草内幼稚園に決めました。他の幼稚園とか見学とか全然考えていなかったので、カリキュラムや保育料の違いもよく調べませんでした。

    参加者
    うちも、幼稚園のお友達と一緒に小学校に上がれるので、公立しか考えませんでした。子どもが小さい時に転入したのですが、うちの子はあまり外に出ないので、歩いて通園することで毎日少しでも運動ができればいいなと思って、幼稚園や小学校に近いところで家を探しました。私も一緒に、体力づくりと思ってがんばって歩いています。
    あと、公立幼稚園では小学校との連携があると聞いていたのもあります。以前住んでいたところでは、幼稚園と小学校が離れているのが普通だったので、京田辺市に来て、すべての幼稚園が小学校と近接しているのはすごくいいなと思いました。

    参加者
    うちは幼稚園や小学校と家が近くて、家から歩いていける距離にお友達をつくってあげたいと思って公立にしました。いずれ一人で登下校するようになった時に、ずっと付いて見てあげることは現実的に不可能なので、地域の人たちに見守ってもらえると安心できるなと思って。うちは男の子で、よく寄り道とかするタイプなので、ご近所の方たちに「危ないよ」とか声をかけてもらったりして助かっています。

    参加者
    幼稚園と小学校が隣接しているので、小学校に上がるときの安心感が違います。幼稚園のうちに行き帰りの道も覚えるし、幼稚園の時から通い慣れた道を通学するので。

    参加者
    うちは近所のお友達が公立に行っていたり、「なかよし学級」の案内が届いたりして、当然公立に行くものだと思っていました。夫がその公立園に通っていたので、義母の勧めもありました。上の子が幼稚園に入る時は、下の子がまだ小さかったので調べる余裕もなくて。金額的なこともありますが、自分で積極的に調べないと情報がなくて、当時は、私立は園バスがあるということすら知りませんでした。

    参加者
    保育所での教育的なカリキュラムはどうなっていますか。保育所のメリットって何でしょうか。

    市長
    保育所は長時間預かってもらえるというところが一番のメリットです。幼稚園は預かり保育を利用しても朝8時から夕方6時までなので、フルタイムで働いていると少し厳しいかもしれません。カリキュラム面では、保育所も小学校との連携はありますので、心配いりません。

    参加者
    共働きなので、長く預かってもらえると助かっています。そこが魅力で保育所を選びました。

    市長
    無償化になって感じておられることを率直にお聞かせいただけますか。

    参加者
    上の子は保育料を満額払って幼稚園に通わせましたが、市独自で、第2子は保育料半額、第3子は無料というのをやってくれていたので助かりました。無償化になったのは、3番目の子が通っているタイミングでした。無償化はありがたいですが、もともと第3子で保育料が無料だったので、我が家では特に無償化のメリットはありませんでした。

    市長
    もし今、第1子の就園時期だったとして、私立か公立か選ぶとしたら、皆さんどうですか。

    参加者(多数)
    私立を選びます。

    市長
    これまでは経済的に私立は難しかったという場合でも、無償化によって選択肢が広がりました。無償化が、各ご家庭で「我が子に合う園はどこだろう」と考えてもらえる機会になれば良いと思います。

    参加者
    こども園というのがよく分からないです。幼稚園と保育所を一緒にしたことで、仕事をする・しないに関わらず入れるとか、こども園に預かってもらっている人が途中で仕事を辞めても、子どもはその園に残れるとか聞きました。何のために幼稚園と保育所を一緒にするのですか?こども園のメリットって何でしょうか。

    市長
    幼稚園は3~5歳児、0~2歳児は保育所、というのが基本にあって、それは変わりません。
    これまで幼稚園は、幼児教育をしてきました。保育所は保育所で教育もしているんですが、「保育」というだけに、あたかも預かっているだけというようなイメージもあります。そこで、幼稚園の「教育」というニーズを取り込みつつ、保育のニーズも取り込んだ方が、園も効率的に動けるだろうと。
    こども園化の理由として一番大きいのは、幼稚園ニーズが落ち込んできて、長時間預かってほしいという保育のニーズが大きくなってきたということです。先ほど、幼稚園か保育所か2極化しているというお話もありましたが、ここでいろんなニーズを吸収できるようにした方が、もっと効率的に園を運営できるだろうというのが一番大きな理由です。
    本市では、園舎の建て替えに合わせて「こども園化」を進め、幼稚園・保育所の全体的なバランスを見ながら、再編計画も併行して進めていこうと思っています。

    理事
    それでは時間となりましたので、このあたりで終了させていただきたいと思います。最後に市長から一言お願いします。

    市長
    今日は皆さんから、公立の良さや無償化の状況について改めてお聞かせいただき、大変参考になりました。公立には公立の、私立には私立の良さがありますが、田辺で生まれ育つ子どもたちを、公私・幼保の垣根なく支えていきたいという思いが私の根本にあります。
    今後も、いろんな形で皆さんから直接ご意見をお伺いできる場を作っていきたいと思っていますので、ご興味のあるテーマがあれば、お時間の許す限りご参加いただければと思います。皆さんの意見を十分に反映させながら、今後の施策や計画に生かしてまいります。
    今日は本当にありがとうございました。

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