市民みらいミーティング(市政協力員地域別懇談会〈普賢寺地域〉)開催結果
- [2019年11月22日]
- ID:14110
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区・自治会活動の活性化について
日時
10月24日(木)午後7時~8時
場所
普賢寺公民館
参加者
普賢寺地域の市政協力員(6名)
内容
今回は、普賢寺地域(多々羅区・普賢寺区・水取区・天王区・打田区・高船区)の市政協力員地域別懇談会に参加しました。
同懇談会は、平成30年度に市政協力員連絡協議会の役員会で提案されたもので、地域ごとに市政協力員が集まり、地域の課題などについて話し合うため、昨年度から開催されています。
懇談会ではまず、すべての市政協力員を対象に8~9月に実施した「区・自治会活動活性化に係るアンケート」の調査結果について事務局が説明し、その後、区・自治会活動の活性化について意見交換を行いました。
市長あいさつ
みなさんには日頃から市政の運営にご協力をいただき、感謝申し上げます。
今日のこの場を、文字どおり膝を突き合わせて、共に考えるという機会とさせていただけたらと思っています。それぞれの地域が抱える課題を教えていただいて、市としても皆さんと一緒に課題解決に向かって取り組みたいと思います。また、みんなでいいまちをつくっていくという意味でも、共に考えて進めていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
道路拡幅・不法投棄について
(参加者)
府道生駒井手線は、大阪-京都間の抜け道になっていて交通量が多く、事故が発生しやすいので拡幅工事を要望しています。府に要請し草刈りをしていただいたときは見通しは良くなっていますが、予算の関係で草刈りは年2回はできないと言われています。できれば府と市で協議いただき、部分的にでも道路の拡幅を進めてほしいです。
また、不法投棄が多いのも悩みです。市内巡回のパトロール車を軽トラックにして、不法投棄物を回収しにきてほしい。冷蔵庫など持ち主を調べる必要のあるものは難しいかもしれませんが、明らかなゴミまで放置されたままになっているので、回収してほしいです。
予算をいただいて防災備品をそろえていますが、置き場所が手狭になってきているので、防災倉庫を購入する補助金等も検討してほしいです。
(参加者)
不法投棄ですという貼り紙が貼ってありますね。1週間経てば回収するなど、明確なルールにすればいいんじゃないでしょうか。
(参加者)
防犯カメラを設置してもいいのでは。
(市長)
生駒井手線の草刈り等は担当課とも話をしてみます。内容によって府につなぐべきなのか、どうすべきかを検討します。
不法投棄については、警察への届け出や法律との兼ね合いもあって、1週間で回収などのルールにすることは難しいです。おっしゃるように、パトロール車が巡回していても、それだけでは不法投棄が後を絶たないのは事実ですので、パトロールのあり方は検討課題だと思っています。普賢寺地域特有の課題なので、地域特性として考えて進めないといけません。
防犯カメラの設置については、現在、内部で協議中です。プライバシーへの配慮もあるので、ガイドラインを作り、整備のあり方など、早い段階で市の考えを示した上で進めていきたいと考えています。有害鳥獣について
(参加者)
この地域では、イノシシ被害の問題が一番大きいです。秋にはみんな田に電柵を設置しています。設置費用が8~10万円ほどかかりますが、周りが設置しだしたら、しないわけにはいかなくなります。何のために米を作っているのか分からないほど被害も大きいです。墓まで掘り起こされることもあります。
(参加者)
ゴミ置き場など、家の周辺にも来ます。田畑ではなく、自分の家の安全を確保するために電柵をする、というところまで進行しています。個体数を減らすことが重要だと思います。
(参加者)
電柵では、電柵がないところにイノシシを追いやるだけで個体数は減りません。職員で銃資格を取ってもらって、処理してほしいです。処分方法も課題で、食肉として事業にしている地域もあると聞いたことがあります。
(参加者)
飼育しているイノシシじゃないのかな。
(市長)
処理は猟友会にお願いしていくことになりますが、猟友会も高齢化が進んでいて厳しい状況だと思います。京都府北部の方では年間600トンほどイノシシを捕獲されていますが、すべて廃棄処分だと聞いています。銃で撃ってさばいても、食肉として売れるか分からない。資源としての活用の問題は、府レベルで検討されてきています。事業化するには保管の問題もあるので、市単独では難しいです。広域的に進めることだと考えています。
公共交通について
(参加者)
バス便が昔に比べて不便になっています。市から1,000万円もバス施策に支出していると聞いているのに、どうしてこんなに不便なんでしょうか。宇治田原町は町営のバスを走らせているそうですが、そういう形にはできませんか。
(市長)
バス事業に関しては、京田辺市は民間事業者に参入してもらっている路線です。これを自前でやると予算も桁違いになりますから、民間バス路線があるというのは非常に助かっています。木津川市の巡回バスは年間約2億円かかっていて、運賃収入が5~6千万円ですから、市の持ち出しは1億5~6千万円と聞いています。これを市で負担するのは困難です。従って民間事業者が入ってくれている間は、何とかその路線を維持しようということで進めています。
気をつけないといけないのは、最近のバス事業は誰かが乗ってくれるからではなく、運転手がいるから維持するという流れになっています。運転手がいないから便や路線を増やしたくても増やせないという状況で、運転手の確保が大きな課題になっています。現在、運転手の平均年齢が50歳代半ばで、今後どんどん退職される中で新しい人をどうやって確保していくのか、市も協力しながら考えて、路線の維持・拡充を進めたいと思っています。
バスが不便なのは十分理解しています。何とか有効に税金が使えるように、奈良交通や京阪バスとの会議体を新たに作るつもりなので、その中で進めていきたいと考えています。
(参加者)
不便な路線なら、予約できるタクシーの補助に切り替えるなどの方法もあるんじゃないでしょうか。
(市長)
それをしてしまうと、バス路線がなくなってしまいます。1つの路線がなくなると、他の路線にも影響して、どんどんなくなっていきます。一度撤退されると戻ってくることはありません。今のバス路線網の維持が最重要課題であるということを理解していただきたいと思います。
まずは既存路線を維持する中で、バス・タクシーなどを活用した地域公共交通全体として、あり方を検討していかなくてはいけません。過疎化について
(参加者)
市街化調整区域の少子高齢化の問題ですが、実際のところ、子どもの数は大幅に減ってはいないのですが、就職とともに精華町や三山木駅に近い地域に引っ越してしまうんです。いかに地域に戻ってきてもらうかが課題です。普賢寺地域だけでなく、他の市街化調整区域の地域も同じ問題を抱えていると思います。このままでは消滅地区になるんじゃないかと危惧しています。どうやってこの地域を残していくのか、みんなで知恵を出し合わないといけません。
運動会など行事になると孫も連れてきて、人がたくさん集まりますが、普段は年寄りしかいないような状況です。
(市長)
市街化区域に編入しても、地域的な特性として大きく状況は変わらないと思います。それよりも、この集落からでも通えるよう、京田辺で働ける環境をもっと作っていくことが重要です。おかげさまで企業立地も進んでいます。地元の方には地元で働いていただくのが理想です。
(参加者)
他市のように、空き家のリフォーム補助を行い田舎暮らしを希望する方を募集して、転入者を増やすのはどうでしょうか。
(市長)
農福観の連携で交流人口を増やしたいという提案を、関係団体の方にいただいているところです。一足飛びに定住まで進めるのは難しいので、例えば農家民泊を導入するのはどうかと研究してもらっています。ただし、知らない人が地域で寝泊まりしているということが、地域にとってアレルギーになることもあります。みんなで理解しながら進めていかないといけません。
区の連携について
(参加者)
普賢寺小学校の運動会は、通学している他地域の方も参加するので、結構盛り上がります。一方、地域スポーツ大会は普賢寺地域だけになるので、今ひとつ盛り上がりに欠けます。参加の枠を普賢寺小学校に通学している家族まで広げて、みんなに参加して貰えたらもっと盛り上がるんじゃないかと思います。
(市長)
他の地域でも話をさせてもらっていますが、単独の区でできないことを横の繋がりで実現できないものかと考えています。例えば防災、防犯、福祉など。今のお話でいくと、子どもに対する取り組みということで、小学校を基点にして、運動会など人が集う行事を6地域が協力して開催できれば素晴らしいと思います。
例えば来年、できる事業を具体的に検討していただき、再来年に実施することができれば、その案に対して市がどういう支援ができるか考えることができます。ぜひ、こうした具体的なテーマで互いに連携できる素地を作ってほしいです。
(参加者)
地域全体で小学校が1つなので協力しやすいと思います。また、子どもをテーマにするのは取り組みやすいですね。
(市長)
普賢寺小学校は小規模特認校なので、来ていただいている家庭はこの学校を選択して来られています。通っている子にとっては、ここが6年間通う母校になる。「ふるさと」になる地域として、特性を出していただきたいですね。
(参加者)
地域のカラオケ大会一つでも、区民だけでなく、普賢寺小学校に通う親子に来てもらえたらもっと盛り上がると思います。いろいろと課題はありますが、もっと地域に取り込んでいくことも必要かもしれませんね。
(市長)
今の子どもたち、特に都市部から来ている子どもは、地域のお祭りや運動会に参加した経験もないので、興味があると思います。
(参加者)
毎年、グラウンドゴルフ大会を開催していましたが、グラウンドゴルフが趣味の人しか参加されず、地域の行事としてたくさんの方に来てもらえないことが課題になっていました。それで、今年は体育部役員の提案で、盆踊りのある夏祭りをすることになったんです。賛否はありましたが、今まで来ていただけなかった方にも家族連れで来てもらえて、子ども達もたくさん集まって、大いに盛り上がりました。盆踊りの音源の準備や屋台の運営、段取り、片付けなど、苦労もありましたが、久しぶりに地域のイベントとして成功したと思います。
その他
(参加者)
京田辺市全体を見て、北部に比べると南部は何もかも、街灯一つとっても遅れていると感じています。予算的にも、もっと南部に回していただきたいです。
(市長)
京田辺市は北部・中部・南部でまちづくりを進めています。その点は次の新しい総合計画でも踏襲しています。今後もご意見をいただきながら施策を進めていきたいと考えています。
お問い合わせ
京田辺市役所企画政策部秘書広報課
電話: (秘書)0774-64-1322(広報広聴)0774-64-1320
ファックス: 0774-62-3830
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