市民みらいミーティング開催結果(10年後の京田辺をデザインしよう)
- [2019年12月18日]
- ID:14151
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10年後の京田辺をデザインしよう
日時
10月26日(土)午前10時~12時
場所
市役所305会議室
参加者
市内に在住・通勤・通学する18歳以上の人(11名)
同志社大学情報メディア学科・仮想企業「とんちーず」(5名)
内容
今回は、都市計画マスタープラン・立地適正化計画策定のための市民ワークショップに参加し、公募で集まった皆さんとの意見交換を行いました。
ワークショップでは、2班に分かれた11名の参加者と、同志社女子大学情報メディア学科でeコマース研究を行う仮想企業「とんちーず」の3グループが話し合い、意見を発表した後、振り返りを行いました。
市長あいさつ
皆さん、おはようございます。
本日は、「10年後の京田辺をデザインしよう」ということで、この「みらいミーティング」にご参加いただき誠にありがとうございます。こういう場でお話ができますことを大変うれしく思っています。
京田辺市は、おかげさまで6月末に人口7万人を超えまして、これからも人口は増えていくだろうと推計されていて、今から12年後には、78,000人になるだろうと言われています。そういったことも思い描いていただきながら、皆さん方にとって、例えばどういうまちに向かっていけばよいのか、交通、買い物、公共施設のあり方等々について思い描きながら、今日、このワークショップに関わっていただければありがたいと思います。
最近で言いますと、フューチャー・デザインということがよく言われます。未来志向型でそれをデザインしていこうということです。皆さん方に10年後にタイムスリップしていただいて、10年後から見てこれからの京田辺は何がどうあったほうがよいのかということを思い描いていただくような感じです。
現在から未来を見るのは「フォア・キャスト」と言います。逆に、10年後から今を見るのは「バック・キャスト」と言います。バック・キャストの視点というのは、なかなかないのです。私たちは現在から未来を見て「あれがこうなったらいいね」と考えてしまいがちですが、10年後の京田辺はどうなっているだろうという情景をまず思い描きながら、そのときにどんな適正配置ができるのだろう、どんなことに今から取り組んだらよいのだろうという「バック・キャスト」の視点を、今日このワークショップの中で、少しでもエッセンスとして皆さんの中に取り入れてくれればありがたいと思っています。
少し数字的な話を申し上げますと、2030年には人口が78,000人になりますが、生産年齢人口もそのときピークを迎えます。生産年齢人口とは、15歳~64歳の方々の人口です。これが京田辺市内で50,000人、65歳以上の方はそのとき19,000人、0歳~14歳の方々は9,000人、そういう情景のまちになっています。
これを京田辺市の北部、中部、南部と分けて見てみます。それぞれ拠点は、松井山手駅、京田辺・新田辺駅、三山木駅周辺となっています。
北部では2028年までは人口が増えますが、その後減少して、高齢化率が一番高くなります。
中部ではずっと人口が増えます。生産年齢人口は2030年から減少しますが、全体としては増加傾向がずっと続きます。
南部では2035年までは人口が増えます。0歳~14歳人口が2025年、生産年齢人口が2035年にピークを迎えます。
地域によってそれぞれ情景が変わってきますが、そういったことを皆さん方が少し頭に入れていただきながら、10年後のまちのデザインということで、ワークショップで議論いただけたらと思っています。
まちづくりに対しては、皆さん本当にいろいろな思いがあるかと思います。私も職員とともに、一生懸命がんばっています。市民の皆さんもそれぞれ思い描くものがありますし、それを100%達成できるかどうかわかりませんが、こういった対話の機会を通じながら、よりよいまちをつくっていくために、日々努力をしてまいりたいと思っています。どうか今日だけではなくて、いろいろな形で関わり合いをいただきたいと思います。
グループ発表
【1班】
地図を見ながら、こういう施設がこの地域にあればいいというテーマで話し合いを始めました。地域ごとに出た意見は次のとおりです。
市の中心である新田辺については、商業施設、文化ホール、中央病院等を充実すべき。北部の松井山手・大住については、現状の学校関係は残す。スーパーもしっかり残す。現状の眼科・耳鼻科・皮膚科といった医院も残す。
市全体としては、現状では少ない路線バスを充実させる。図書館の充実、例えば駅ごとに図書館を設置する。音楽を聞きながら飲食できる空間などアミューズメント施設を設置する。子育て世代向けの乳幼児向け衣料品や用具を取りそろえた店舗を駅周辺に設置する、などの意見がありました。
一番要望の強かった意見は、移動手段についてです。先般のダイヤ改正で、新田辺と松井山手の便が従来の半分ぐらいになり、それでますます人が寄り付かなくなってしまいました。北部と中部を結ぶ松井山手・田辺間の路線バスを、以前の便数に戻してほしい。楠葉からの便と連結になったため、それによる渋滞の影響で時間どおりにバスが来なくなり、利用者も減りました。また、「直Qバス」という京都や難波に行く便利なバスがありますが、現在、京田辺PAや松井山手駅でしか乗れないので、すべて京田辺市役所から乗れるようにして行き先も拡大すれば、非常に便利なまちになると思います。
その他の意見としては、渋滞防止策として、山手幹線をすべて4車線化してもらいたい。就労場所の確保として、積極的な企業誘致を行うことで田辺に活気が生まれる。防災について、木津川の周辺を含めたハザードマップの再検討を行い、体の弱い人も含めた災害対策の強化をしてもらいたいといった意見がありました。
【2班】
京田辺市全体のまちづくりについて話し合いを行いました。まず総意として、まちの資産を活かす京田辺市にしたいという意見でした。
京田辺市は自然が多く残っており、自然を活かした京田辺独自のまちづくりをする。神社・仏閣などの文化財を巡るようなイベントを行う。農作業を体験できる宿泊施設の開設や農を活用したイベントを行う。市外から人を呼び込むために、まちの資産を活用する取り組みをしていけば良いという意見でした。
さらに、交通インフラを充実させることが大切で、電車・道路を充実させる。高齢者向けに乗り合いタクシーや自動運転車の導入など、実験的な取り組みも含めて検討すればという意見もありました。
大型施設を設置して、外から人を集める。ラグビーの専用スタジアムという意見もありました。
また、古民家等を活用した飲食店、田辺駅と新田辺駅の間の道をアーケード付きの通りにしてにぎわいをつくるなど、市外からの来訪者も利用できる商業施設を充実させるという意見もありました。また道の駅の設置についても話しました。
新田辺駅周辺のまちの中心部は、にぎわいの再生が重要であり、その中でも安心・安全は重視するべきという意見でした。
【同志社女子大学「とんちーず」】
私たち「とんちーず」は、同志社女子大学の授業の一環で、京田辺市の良いところをSNSで発信しています。
今回、ワークショップに参加させてもらって、他の参加者のように京田辺市に必要な機能・施設をあげることができませんでした。というのもメンバー6人中、京田辺市に住んでいるのは1人だけで、京田辺市に実際何があって何が必要なのかを考えることがとても難しかったからです。でも、今回の経験でまちの位置関係などもわかったので、これを活かして、今後、京田辺市のために同志社女子大の学生として何ができるかを考えて活動していきたいと思います。
まとめ(市長)
皆さん、ありがとうございました。あっと言う間の2時間でした。
皆さんの発表を興味深く聞かせてもらいました。まちづくりや都市計画は、普段は馴染みがないかもしれませんが、このように我がまちを振り返り、どこに何があるべきかを考えることは、自らのまちを知ってもらうきっかけになると思います。これからもこうした関わりを持っていただけたらと思います。
京田辺市は、幼稚園・保育所から小・中学校、高校、大学と、教育機関のあるまちなので、それもうまく活用しながらまちづくりを進めていきたいと思います。
また、今日、皆さんに発表をいただき、これらを参考にしてまちづくりを進めるわけですが、私は10年先のまちは、ローカルをどれだけ磨けるかだと思っています。まちの中の資源をどう磨き上げて、それをいかに外に発信できるかが大変重要であり、また、それをもとにグローバルに人を呼び込むくらいの意識を持たないといけません。そういったまちについて、また皆さんとこうした機会に議論ができればと思っています。
本当に今日はありがとうございました。
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