ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

スマートフォン表示用の情報をスキップ

あしあと

    市民みらいミーティング開催結果(住み続けたい!一度外に出てもまた戻ってきたい!と思える京田辺市とは?)

    • [2019年9月3日]
    • ID:13832

    ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

    住み続けたい!一度外に出てもまた戻ってきたい!と思える京田辺市とは?

    1班討議風景
    2班討議風景

    日時

    8月9日(金)午前9時~11時

    場所

    市役所305会議室

    参加者

    市内に在住・通学する高校生・大学生(11名)

    内容

    今回は、第4次京田辺市総合計画策定のための高校生・大学生ワークショップに参加し、将来、まちづくりの中核を担う若者との意見交換を行いました。


    市長あいさつ

    皆さん、こんにちは。京田辺市では現在、次の12年間のまちづくりの指針である「第4次総合計画」というものを作っています。ちょうど基本構想というのが出来上がって、今はその次、「まちづくりプラン」という4年ごとの計画を作っていこうというところです。

    今日この場を設定させていただいたのは、京田辺に住んでいる・住んでいないにかかわらず、縁あって京田辺に来られている高校生・大学生の皆さん方が、10年後の京田辺について話し合える場を是非とも作ってほしい、という思いがあったからです。

    高校生の皆さんは10年後には20代後半、大学生の皆さんはアラサーです。社会の中で仕事をバリバリこなしているか、もしかしたらお子さんがいるかもしれない。次の世代がいるかもしれない、そのことを想像しながら、この京田辺がどんなまちになってたらいいだろうというアイデアというか、皆さんの「思い」を出してもらえたらと思っています。そして、そのとき京田辺に住んでいる方々に、このまちに住んで良かったと思ってもらえるような、質の高いまちをつくっていきたいと思っています。

    このまちは災害は少ないけれども、これから何が起こるか分からない。その備えもしていかないといけない。他にも例えば環境の問題があります。学研都市の一翼を担う京田辺市ですから、環境に関係するいろいろな企業があります。また同志社大学には、自動運転を研究している先生がいらっしゃいます。そういった企業や大学があることで、最先端のテクノロジーをまちづくりに生かすチャンスがある。そういう文化や環境が融合できるまちをつくっていきたいと思っています。それから、非常に緑が多い。これを壊すことなく残していきつつ、そこでうまく地域経済が回っていくような仕組みをつくっていきたいと思っています。

    ややもすると、こんなものがあったら、あんなものがあったら、とないものねだりをしてしまいますけど、いま京田辺にある企業・学校・団体などに頑張ってもらって、そこから交流が発展するという絵を描くこともできると思っています。

    この「住む人の生活の質を向上させる」「環境・産業・文化を融合させる」「文化を育てる地域経済をつくる」という3つの基本的な柱と、私自身が5つの分野で30の政策を掲げているので、それを総合計画の中に盛り込んでいきたいと思っています。そしてその中で、皆さんにも忌憚のない意見を言っていただけたらなと思っています。

    皆さんがまちのことを考えるときに、ちょっと心掛けてほしいことがあります。「今、自分だったらどうか」ということよりも、10年たったらこの世界がどうなっているか?ということに思いを巡らせながら、今を俯瞰してほしいのです。10年先どんなテクノロジーが発達しているかも想像しながら、10年先から「今」や「この数年」を見定めて、そしたら今、私たちはどんなことができるだろうか、そのための手順としてこんなことができないだろうか、というようなことも、今日考えてもらえたらと思ってます。

    難しく考えることはないです。皆さんの持っている発想力、頭の柔軟性をもって、今日のワークショップに臨んでもらえたらと思ってます。その意見を次のまちづくりプランに盛り込むことができたら、みんなが10年後のこのまちに関わったという足跡が残ります。住み続けたいと思ってもらえるようなまち、そして何より、他からも選んでもらえるようなまちをつくっていくために、いろんなイメージをふくらませて今日のワークショップに関わってもらいたいと思います。よろしくお願いします。

    グループ発表

    1班発表

    【1班】
    私たちのグループでは「映え(ばえ)」の不足という意見が出ました。
    京田辺市には交通の利便性もあって、オルタナティブな学校も複数あって、自然も多くて、高齢者の集まるような場もあったりするのですが、現状ではそういったところが生かせてないと私たちのグループは考えました。
    交通は、確かに京都・奈良・大阪に行きやすいですけど、一部の地域では交通網が発達していなくて、田舎の方では移動がしにくいという点があります。他には、外国人が集まるような要素はあるんですけど、外国人との交流が少ないです。あと「学生受け」するところがないという状況もあります。学生が勉強する場所や、若者が服を買うところがない。居酒屋など大人が楽しむところはあるんですけど、学生からすると人気がない、衰退しているという印象で、若者が集まらない、出て行くということになっていると思います。
    それらすべてにおいて、PRをどうするかということが課題だと考えました。もっと京田辺市を知ってもらうために、多言語での情報発信・SNSやポスターの活用などで、情報発信していけたらと考えています。現在ではツイッター・インスタグラムなどが主流で、10年後どうなっているかはまだ分かりませんけど、VRとか革新的な技術が生まれていると思うので、そういうものに柔軟に対応して、少しでも京田辺市に集まってもらって、日本中の人や日本を訪れた外国の人たちに京田辺市の文化に触れてもらえたらと思います。

    2班発表

    【2班】
    2班では、大きく2つに分けることができます。
    1つが安全・安心の部分で、例えば街灯が少ないとか、細い道があるとか、駐輪場が少ないとか、車がないと行けない場所が多いとか。京都や奈良など市外へ出て行く交通網は整っている一方で、市内の交通の便があまり良くないんじゃないか、その辺りの整備が課題になるんじゃないかという話が出ました。これに関しては僕個人の意見ですけど、5年後・10年後に、僕らが使っているモビリティが何になってるか分からないので、ちょっと保留になる案件なのかなと思ってます。
    もう1つが、文化・教育、健康、田園都市の部分を総合して出てきた課題です。「タピオカが飲みたい」とか「お茶がおいしい」っていう意見があって、実際高校生の通学路に、そういう「映え」スポットみたいなのがあるかというと、そんなにない。さびれた商店街があって、遊ぶ場所はアル・プラザとカラオケぐらいっていうような中で、そもそも若者が活気にあふれられるような場が少ないっていうのが課題として挙げられました。僕たち大学生も、実家や下宿から大学にただ「通う」だけで、京田辺のまちで何かするわけでもないような日々を4年間すごしているような感じです。
    それで、そこをうまくまちづくりや世代間交流につなげられないかということで挙がったのが、商店街の活性化です。新田辺の東側の商店街がシャッター街になってしまっているので、そこをうまく活用して、若者のたまり場、具体的には「勉強できる場所が少ない」という高校生の意見があったので自習室を作るとか、僕は大学でボランティアサークルに入っていたのでその視点から言うと、子ども食堂のような子どもたちの居場所をつくるとか、高齢者が一人で過ごさなくてもいいように高齢者と僕らが世代間交流できるような場所を、商店街を活用してできたらいいんじゃないかという意見が出ました。
    また、京田辺市では(大学生が卒業とともに転出するため)23歳以降の人口が少なくなるという話がありましたけど、若者にフォーカスした、バーベキューやアスレチック、サバイバルゲームができるような山の使い方をしたり、子どもだけに焦点を当てた大きい公園を作ったりして、住みやすいまちをつくることで、「ここに住み続けたい」というまちにできると思うし、大阪や京都に通勤しても住むのは京田辺という、住みやすいベッドタウンみたいなところになって、人口が安定した状態でそのまま発展していくんじゃないかなと思いました。

    意見交換

    (市長)

    僕がちょっと聞きたいと思っていたのは、京田辺のイメージとして、みんなは緑が多いと捉えているのか、どう捉えているのかなっていうこと。どうかな?

    (学生)

    多いです。

    (市長)

    その緑は、残しておいてほしいと思う量なのか、もうちょっと減らしてもいいっていうのか、そこはどう?

    (学生)

    その緑を活用してほしい。

    (市長)

    「切るんじゃなくて、今ある緑を活用して何かしてほしい」ということやね?この緑はみんなにとって大事なものというイメージなんやね。

    なぜこんなことを聞いたかというと、都市っていうのは開発圧力と保全圧力っていうのがあって、税収を増やすためには開発した方がいい、でも市民の憩いの場所という意味では保全をしていかないといけない。僕らはそのせめぎ合いの中で、常にバランスを考えながらまちの運営をしていかないといけないんですけど、若い皆さん方が、まちの緑に対してプラスのイメージで捉えておられたということは良かったと思っています。なぜかというと、我々はこれから先も、自信をもってこの緑を残していかないといけないね、と再確認させてもらえたから。

    その中で「『映え』の不足」ということですけど、それは「映え」の場面を作ればいいってことかな?人工的に作るのか、それとも、例えば(ワークショップの中で)穴場スポットとかって話が出てたでしょう。ああいうのをみんなで探す?

    (学生)

    大学生からしたら、京田辺は全部が未知の場所で、穴場です。

    (市長)

    実は僕らも、川の堤防から京田辺市街を見たときの夜景とか、あまり意識したことがなかったです。もしかしたら、みんなが「自分だけが知っている」そういう「映えスポット」を持ってるかもしれない。そういうところを探し合いするとか、みんなから集めてもらうようなことをできれば、「映えて」くるのかなと思ったりしました。

    今からこの総合計画を4年・4年・4年の12年の中で進めていくにあたって、10年先にこの世の中がどうなってるか考えるのは難しいですけど、ちょっと想像を膨らませてみたら、10年後には人が空を飛んで移動しているかもしれないし、交通のあり方が根本的に変わってるかもしれない。商品のあり方も、さっき(ワークショップの中で)「生徒会でタピオカを作って販売して、生徒会費用を自分たちで稼ぐ」っていうような話があったけど、10年後にはネット通販がもっと発展していて、顔を合わせた商品のやりとりがなくなるかもしれない。じゃあリアルなコミュニケーションはどこで取るのかということが大きな課題になってくる。そんな中で、商店街の活用や学習スペースのことなど、皆さんからいろんなアイデアが出てきたのは非常に面白かったと思ってます。

    今後、リアルにどうコミュニケーション取るかっていうことを意識付けしていかないといけないと思っていて、高齢者と高齢者、高齢者と若者、多世代の交流、外国人も含めてこのまちのみんなが、リアルにコミュニケーションを取れるような、そんなまちを僕たちは目指していかないといけないなということを、改めて気付かせていただきました。


    まとめ(市長)

    最初に言ったとおり、これからのまちづくりの主人公になるのは君たちです。「まちづくりの主人公」ってそんなに重く考える必要はないんですけど、5年先、みんなは大学生かもしれないし社会で働いてるかもしれない。そのときに、まちに関わってもらうというのが僕は大事だと考えていて、そこで主人公になってほしいと思っています。

    それには、3つキーワードがあります。

    1つは「そのまちを知る」ということ。今回は、ワークショップへの参加にあたって宿題を出されたので、皆さん京田辺のことを調べてくれたと思います。田辺高校の皆さんも、普段通っている通学路を、どんなまちかという視点で改めて関心を持って見てくれたと思います。

    2つめは「まちのことを考える」ということ。今日皆さんは考えてくれました。「映え」のこと、交流のこと。

    3つめ、これが非常に大事で「未来のことを考える」ということ。例えば今日考えてくれたアイデアが、「まちづくりプラン」に盛り込まれたとしよう。みんなが考えたアイデアが市の計画に盛り込まれたら、自分たちが市の未来に関わったということになるよね。

    この3つのキーワードが揃えば、この京田辺で、もっとまちのことに関わろうと思ってもらえるきっかけになるんじゃないかなと思ってます。そういう意味で、今回ワークショップの設定をさせてもらったわけですが、参考になるアイデアやフレーズがいくつか出てきました。「映え」なんて、たぶん今まで出てこなかったと思います。こういうフレーズが行政の計画の中に入ったら画期的だと思います。そういう意味でも、皆さんがこの3つのキーワードに関わって、考えていただけたということで、大変感謝をしています。このアイデアがどう料理されて、どのように計画に盛り込まれるかはわかりませんが、ぜひ楽しみにしておいてほしいと思います。

    今日はどうもありがとうございました。

    お問い合わせ

    京田辺市役所企画政策部秘書広報課

    電話: (秘書)0774-64-1322(広報広聴)0774-64-1320

    ファックス: 0774-62-3830

    電話番号のかけ間違いにご注意ください!

    お問い合わせフォーム