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あしあと

    市民みらいミーティング開催結果((仮称)三山木地域まちづくり協議会準備会ワークショップ)

    • [2022年3月14日]
    • ID:17477

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    日時

    令和4年2月26日(土)午後7時~8時30分

    場所

    社会福祉センター

    参加者

    三山木地域

    区・自治会関係者(8名)、消防団・学校・社会福祉協議会関係者(5名)

    内容

    現在、市と区・自治会は、自分たちのまちを自分たちでより良くしていくため、さまざまな関係者が地域の課題を共に考え、解決に向けて取り組む仕組みとして、地域ごとに複数の区・自治会が連携する「まちづくり協議会」の可能性を探っています。そのような中、三山木地域では、令和2年度から11の区・自治会長が協議を重ね、「まちづくり協議会」立ち上げに向けた検討が進んでいます。
    今回は、地域での今後の会議運営に生かせるよう、ワークショップの進め方について学びながら、これまでの協議の中で出された課題を共有し、その解決に向けた道筋を探るため、ワークショップ形式で意見交換を行いました。

    市長あいさつ

    皆さんこんばんは。三山木地域では、昨年度から三山木小学校を中心とした11の区・自治会の皆さんが、継続的に勉強会を開いて「まちづくり協議会」発足に向けた取り組みを進めていただいておりますことに、心から感謝を申し上げます。
    今日は三山木地域まちづくり協議会の準備会ということで、地域の、それもいろんな主体の方々にお集まりいただきました。
    新型コロナウイルス感染症の影響で、区・自治会の皆さんも、この2年間「みんなで集まって一緒にやろう」というのと真逆のことをやってこられたと思います。そのことによって、これまで普通にやってきた事業の意味を改めて理解するきっかけになったかもしれませんし、「これやっぱりいらんのちゃうか」というようなことも、もしかしたらあったかもしれません。それをきっかけとして、もう一度、皆さんの地域愛をどう育んでいくか。古くからお住まいいただいている方もいれば、新たにこの地域に引っ越してこられた方もいる、そうした多様な皆さんが、地域を知って地域に関わって、一緒になって未来をつくっていくことが、三山木のこれからにつながっていくと思いますので、どうか皆さんのお力添えをよろしくお願いいたします。
    今年の5月には、三山木駅の近くにまちづくりセンターがオープンします。そこには中間支援の皆さんが入ったり、職員が携わったり、地域の交流の拠点にしたいと考えています。できるだけ多くの主体の方々に関わっていただいて、まちを良くしていくために一緒になって取り組ませていただきます。
    今日はせっかくの機会ですので、皆さんの生の声をたくさん聞かせていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。
     

    ワークショップ

    3グループに分かれて、チェックイン(自己紹介)・発散練習(意見を出す練習)・地域課題の共有・発散(アイデア出し)・収束(アイデアの集約)を行いました。
    市長は、参加者の皆さんとアイデアを交換しながら各グループを回りました。


    ファシリテーター:NPO法人テダス代表理事 高橋博樹さん(以下「高橋さん」)

    皆さんこんばんは。「ワークショップ」というと何か特別な取組みという感じを持たれているかもしれませんが、ただの会議のやり方の一つです。意見をより出やすくするにはどうすればいいか、ということで考えられた仕組みの一つです。会議では、参加した皆さんが面白かったと思って帰れたら成功ですので、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。楽しいというのは、自分がいっぱい好きなこと言えたということだと思いますので、そういう会議になればいいなと思っています。


    チェックイン

    (高橋さん)
    チェックインとは簡単に言うと、グループ内での自己紹介です。自分が今ここに存在していますというのをメンバーに披露することです。自己紹介というと、よく所属とかこんなことやってますという話になるんですが、今日はそういうのを捨ててもらって、一市民として気楽に参加いただきたいと思います。
    なので、「名前」と「京田辺の好きな場所」を挙げることにしましょう。何でもいいですよ、自宅でもパチンコ屋でも、思いついたところでいいんです。
    それともうひとつ、誰か1人が自己紹介すると「そこから順番に」となりがちですが、順番は決めずに、準備のできた人から自発的に、自分がしゃべれると思ったらしゃべってください。

    (「自宅」「遠藤川の桜並木」「寿宝寺」「一休寺」などが出される。)

    今後もこういうワークショップをこのまちで続けていくために、ワークショップのパターンとして、チェックインということを覚えておいてください。他にも例えば「今の気分を教えてください」というのもあります。要は、本音をどれだけ打ち明けられるかが大切です。何を言っても大丈夫、安全ですよということを確認する場なんです。


    「発散」練習

    (高橋さん)

    次は、頭から情報を吐き出す「発散」の練習です。次は、市内じゃなくても世界中のどこでもいいです。自分が好きだと思う場所を1枚の付箋に1つ書いて、模造紙に貼ってください。具体的な場所じゃなくても「海」とか「こんなとこ」みたいな抽象的なのでもいいです。「発散」の練習なので、たくさん出したチームが勝ちです。

    会議ってどうしても意見を出すのに躊躇しますよね。躊躇しなくていいんです。一度全部吐き出して、その後で絞り込めばいいんです。自分で絞り込んでしまう必要はないですよ、という練習です。それが「発散」なんですね。

    ついつい自分で絞り込んでから、「当たりそう」なやつだけ出してしまいますよね。そういうことを続けた結果、みんな会議で意見を言わなくなってしまった。皆さんも、採用されなさそうなことは言わないという習慣がついていませんか?この練習で、「何を言ってもいい」という安全性を確認します。

    (「本屋」「温泉」「琵琶湖」「美術館」「車の中」などが出される。)

    では、書いたものを全部模造紙に貼って、みんなで共有してください。いくつ出ましたか?

    (各グループ、18枚〈4人〉・36枚〈5人〉・27枚〈4人〉)

    1人あたりの枚数が一番多い36枚のグループの勝ちですね。おめでとうございます。


    地域の皆さんが感じている「魅力」と「課題」

    (高橋さん)

    ここからは具体的に、まちをみんなで良くしていくためにどんなことをすればいいのか、アイデアを出していきます。まず資料として、12月のワークショップに参加された皆さんから出た意見をお配りしています。

    「コミュニティ」「区・自治会」「にぎわい」「交通」「イベント行事」「施設環境」「住環境」「自然環境」「子ども」「同志社大学」「災害・防犯・防災」「文化」というテーマごとに並んでいて、これが、皆さんが考えているこの地域の魅力や課題です。

    地域の皆さんが考える「魅力」や「課題」


    課題解決に向けたアイデア出し(発散)

    (高橋さん)
    まちがもっと良くなるためには、この課題をクリアしていきたいですよね。皆さんが足りてない、もっとこうなったらいいのにと思っていることを解決につなげるには、どうすればいいか。真面目になりすぎずに、大らかに考えてください。採用される・されないは関係なく、とんちんかんなことでもいいので、「難しいかもしれんけど、こんなことやったらええんちゃう」みたいな出し方で大丈夫です。

    ルールとしては、「揚げ足を取らない」。人の意見を否定するようなことはしなくていいです。そして、「乗っかりはOK」です。「それやったらこれもいいんちゃう?」みたいな。そして「実現可能性は度外視」で、無責任にやりましょう。机上の空論でもいいので、誰も否定しないというルールでやっていきたいと思います。
    それでは、課題をクリアするためにやりたいこと、やったらいいんじゃないかと思うことを、付箋1枚につき1つ書いていってください。書いたら模造紙に貼ってくださいね。それを見て、他の人もアイデアが膨らんでいくかもしれませんから。

    アイデアの分類

    (高橋さん)
    出たアイデアを、どういう分類でもいいので、グループ分けしてください。似たようなアイデアをまとめながら、新しいアイデアが出たらどんどん追加しましょう。書いている内容がわかりにくかったら、説明してもらってください。そうやって話し合いながら、皆さんでアイデアを共有していきましょう。グループ分けができたら、そのグループに何かタイトルを付けてください。

    意見の集約(収束)

    (高橋さん)
    グループ内で出たアイデアを皆さんで共有できたら、各テーブルに丸いシールがありますので、これを1人3枚ずつ貼れることにします。「この案ええやん」と思う付箋に、シールを貼っていってください。

    3枚ずつ貼れたら、他のグループがどんなアイデアを出しているのか見に行きましょう。そこで気に入ったアイデアがあったら、追加でシールを貼ってください。

    発表

    各グループで、シールの数が多かったアイデアを発表しました。

    • 自治会対抗の運動会
    • 三山木駅前広場を活用したイベント
    • 農業体験
    • 南部まちづくりセンターを中心とした交流会の開催
    • フリーマーケット・マルシェ・カラオケ・ビンゴ大会等を駅前で開催
    • 自治会加入の義務化
    • 同志社大学生を巻き込む(「住みます」学生の配置など)

    まちづくり協議会発足に向けた話し合いの進め方

    (高橋さん)

    皆さんがやりたいなと思っていることが何となく見えてきましたね。

    こういうことをやるためには具体的にどういう内容がいいのか、また一歩、続きを進めていくような会議ができていくと、チームが生まれて、役割分担が進んで、実現に近づくと思います。

    いまここに出てきたのは、皆さんがいったん「発散」したアイデアから「収束」されたものなんですね。絞り込まれたということです。会議では「発散」と「収束」を同時並行でやってしまいがちです。誰かがアイデアを出すと「それって…」という議論に入ってしまう。これは「収束」しにかかってるんです。「発散」と「収束」を同時にやってしまうと面白くない会議になってしまいます。今日は「発散」と「収束」を完全に分けてやりました。そうすると、誰の意見も否定されなかったですよね。最終的には意見を絞り込んでますが、誰の意見も否定されず、誰も傷つかなかった、これがいい会議なんです。

    この練習を重ねていくと、会議が楽しくて仕方なくなります。そして、会議で出たアイデアが実現されるとさらに面白くなりますよね。こういう習慣を、このまちで皆さんがやっていけば、実行部隊の人数がどんどん増えていくでしょうし、それこそがまちづくり協議会だと思います。これを基本に発展させていけたらと思いますし、私もそのお手伝いをさせていただきますので、よろしくお願いします。

    今日のワークショップはこれで終了です。ありがとうございました。


    まとめ

    (市長)
    皆さん、長時間おつかれさまでした。皆さんの表情を見ていますと、話し合いが深まるにつれて笑顔が増えて「ああ、こんなアイデアもあったな」とか「こんなこともできるな」といった雰囲気になってきて、非常に良かったと思います。
    皆さんから出していただいた、まちづくりセンターで行う交流会のアイデアなどは、本当にありがたいご意見です。というのも、いろいろと模索しながら、一歩進んでこの地域でまちづくりセンターを造らせていただいた訳ですが、施設は造っても使ってもらわないと意味がありません。ですので、ここを拠点に人のつながりが深まって、知り合うきっかけが増えて…ということになればいいなと心から思っています。カフェも併設しますので、コーヒーや紅茶でも飲みながら、みんなが集う楽しい場になることを期待しています。
    何より、今日のような対話を繰り返しながら、知るきっかけ・関わるきっかけを、皆さんと共に少しずつ作っていきたいと思っておりますので、これからもご協力をいただきますようにお願いします。
    今日は、本当にありがとうございました。

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