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あしあと

    京都府指定文化財に「木造薬師如来坐像」が登録されました

    • [2026年5月29日]
    • ID:23677

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    「木造薬師如来坐像」が京都府指定文化財に

    甘南備寺に所在する「木造薬師如来坐像 附 両脇侍立像」が、令和8年3月23日付けで京都府指定文化財に登録されました。

    木造薬師如来坐像(もくぞうやくしにょらいざぞう) 1軀  附 両脇侍立像(つけたり りょうきょうじりゅうぞう)〈両脇侍立像の台座裏に、寛保三年、大仏工洛陽藤村忠円等の銘がある〉 2軀

    所在地

    甘南備寺(京田辺市薪山垣外)

    時代

    薬師如来坐像:10世紀半ば頃(平安時代)

    左脇侍立像:寛保3年(1743)

    右脇侍立像:寛保3年(1743)

    品質構造

    薬師如来坐像:一木造、漆箔、彫眼

    左脇侍立像:寄木造、漆箔、玉眼

    右脇侍立像:寄木造、漆箔、玉眼

    像高

    薬師如来坐像:85. 3cm

    左脇侍立像:88. 0cm

    右脇侍立像:89. 4cm

    所有者

    宗教法人甘南備寺

    概要

     堂々とした体躯の薬師如来坐像は、着衣のひだや面長で太い鼻筋をもつ顔立ちから、10世紀半ば頃の造立とみられます。頭部と体幹部は広葉樹の一材から彫り出され、内刳(うちぐり、注1)はなく、原木の丸みを生かした木取りがたいへん特徴的です。

     両脇侍は江戸時代の作で、仏師の藤村忠円(ふじむらちゅうえん)は甘南備寺(かんなびじ)と同じ黄檗宗(おうばくしゅう、注2)寺院での活動が知られます。両脇侍像においては、複雑な着衣の表現に卓越した技量が認められます。

     甘南備寺は奈良時代に行基が開いたと伝え、元禄2年(1689)に甘南備山から現在の地に移り、再興されました。平安時代後期の説話集『今昔物語集』には、「神奈比寺」の薬師如来の話が収められており、古くから信仰を集めていたことがわかります。


     注1:仏像の内部をくりぬくこと。像の干割れを防ぐなどの目的で施される。

     注2:江戸時代初期に来日した、中国・明時代の禅僧、隠元隆琦(いんげんりゅうき、1592~1673)を開祖とする禅宗。


    写真

    甘南備寺 木造薬師如来坐像

    附 両脇侍立像のうち 左脇侍像

    附 両脇侍立像のうち 右脇侍像

    拝観

    お堂の外から拝観できます。

    参考文献

    ・京田辺市教育委員会2007「木造薬師如来および両脇侍像」『京田辺市美術工芸品調査報告書 京田辺市の仏像』

    ・京田辺市史編さん委員会2025「木造薬師如来坐像」「木造日光・月光菩薩立像」『京田辺市史 資料編 第四巻 建造物・彫刻・絵画』

    ・真鍋俊照2004「4 仏像の技法」『日本仏像事典』吉川弘文館

    お問い合わせ

    京田辺市役所市民部文化・スポーツ振興課

    電話: (文化/文化財保存活用)0774-64-1300(スポーツ)0774-63-1302

    ファックス: 0774-64-1305

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