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あしあと

    家形石棺(堀切6号横穴出土)

    • [2023年12月13日]
    • ID:15470

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    古墳時代の石棺

    外観
    石棺写真

    堀切6号横穴墓は昭和44年(1969年)に発掘調査され、横穴の中から石棺(※1)が見つかりました。この石棺は蓋が家の屋根のような形をしており、家形石棺と呼ばれています。石棺は底石2枚・長側石2枚・短側石2枚・蓋石2枚の計8枚の石を組み合わせてつくられています。石には溝が彫られており、段差をつけて石同士が組み合うように工夫されています。また、短側石の外側には、石棺の石材とは異なる細長い割石が立てかけられています。

    石棺の石材は、竜山石(たつやまいし)という兵庫県南部の加古川流域からとれる石材でつくられています。竜山石製の家形石棺は、古墳時代後期の近畿各地にみられ、畿内豪族の動向を知る上で重要とされています。

    石棺の中からは、人骨が改葬(※2)された状態で収められていました。また、副葬品として金環や短刀、須恵器が出土しています。

    石棺部位名称

    (※1)石棺

    石で作った棺。弥生時代から古墳時代にかけて作られたもので、家形石棺、長持形石棺、舟形石棺などさまざまな形がある。

    (※2)改葬

    一度埋葬した遺骸を後日とりだし、新しい棺におさめること。

    家形石棺概要

    名  称

    家形石棺(堀切6号横穴出土)
    ふりがないえがたせっかん(ほりきりろくごうおうけつしゅつど)
    全  長全長193.5cm
    時  代古墳時代後期(6世紀ごろ)
    出土場所堀切6号横穴墓(京田辺市薪堀切谷)
    保管場所京田辺市立中央公民館裏
    指  定京都府指定文化財(考古資料)

    参考文献

    高橋美久二1969「8 堀切横穴群発掘調査概要」『埋蔵文化財発掘調査概報』

    地主智彦1993「家形石棺(堀切谷第六号横穴出土)」『京都の文化財』第11集

    ※ ともに京都府教育委員会発行

    お問い合わせ

    京田辺市役所市民部文化・スポーツ振興課

    電話: (文化/文化財保存活用)0774-64-1300(スポーツ)0774-63-1302

    ファックス: 0774-64-1305

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