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あしあと

    京都府暫定登録文化財に「木造四天王立像」が登録されました

    • [2025年6月20日]
    • ID:22508

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    「木造四天王立像」が京都府暫定登録文化財に

    両讃寺に所在する「木造四天王立像」が、令和7年3月25日付けで京都府暫定登録文化財に登録されました。

    「木造四天王立像」の登録により、市内の同文化財は16件になりました。

    木造四天王立像 4軀

    所在地

    両讃寺(京田辺市大住八河原)

    時代

    11世紀(平安時代後期)

    構造

    一木造、彩色、彫眼

    像高

    持国天:113. 3cm

    増長天:115. 4cm

    広目天:108. 7cm

    多聞天:102. 6cm

    所有者

    宗教法人両讃寺

    概要

     かつては月読神社(大住池平)の神宮寺であった福養寺に伝来し、当寺が明治時代に廃寺となったのちに両讃寺に移されました。各像の尊名は両讃寺の寺伝によるものです。

     各像ともカヤの一材から頭体幹部を彫り出す一木造りで、基本的に内刳り(うちぐり)(注1)は施されませんが、広目天のみ襟際~右大体部半を通る線で前後に割矧ぎ(わりはぎ)(注2)、上半身を中心に内刳りします。穏やかな怒りの表情は平安時代後期の特徴を示し、各像とも修理や後補が確認されますが、おおむね当初の姿勢を伝えていると考えられます。また多聞天のみ後補で木眼がはめ込まれるという珍しい仕様がみられます。

     注1:仏像の内部をくりぬくこと。像の干割れを防ぐなどの目的で施される。(真鍋2004、市史編纂委員会2022)

     注2:木彫像の用材を木の縦目に沿って割り、内刳りなどをほどこした後に再び接合すること。(市史編纂委員会2022 p.428)

    写真

    持国天

    増長天

    広目天

    多聞天

    拝観

    一般拝観はできません。

    参考文献

    ・真鍋俊照2004「4 仏像の技法」『日本仏像事典』吉川弘文館

    ・市史編纂委員会2022「用語解説」『新版八尾市史 美術工芸編』

    ・京田辺市史編さん委員会2025「木造四天王立像」『京田辺市史 資料編 第四巻 建造物・彫刻・絵画』

    お問い合わせ

    京田辺市役所市民部文化・スポーツ振興課

    電話: (文化/文化財保存活用)0774-64-1300(スポーツ)0774-63-1302

    ファックス: 0774-64-1305

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