5-3.自分にあった禁煙の方法を選びましょう
- [2021年8月10日]
- ID:15309
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自分にあった禁煙の方法を選びましょう
禁煙は自力でも可能ですが、医療機関での禁煙治療や禁煙補助剤を利用すると、ニコチン切れの症状を抑えることができるので、比較的楽に、しかも自力に比べて3~4倍禁煙に成功しやすくなることが分かっています。
※ 禁煙治療の健康保険適用条件
・ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)(下表)で5点以上、またはニコチン依存症と診断されていること。
・ただちに禁煙をしようと考えていて、治療に同意すること。
・35歳以上の方については、1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上であること。
(加熱式たばこの使用者も対象になります。)
設問内容 | はい 1点 | いいえ 0点 | |
---|---|---|---|
問1 | 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか? | ||
問2 | 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか? | ||
問3 | 禁煙や本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか? | ||
問4 | 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、次のどれかがありましたか? (イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加) | ||
問5 | 問4でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか? | ||
問6 | 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか? | ||
問7 | タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか? | ||
問8 | タバコのために自分に精神的問題(※)が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか? | ||
問9 | 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか? | ||
問10 | タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか? |
※(注)禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抗うつなどの症状が出現している状態。
(1)ニコチンパッチやニコチンガム
こんな人におすすめです。
・喫煙本数が少ない人
・禁煙する自信が比較的ある人
・忙しくて医療機関を受診できない人
・保険診療による禁煙治療の条件を満たさない人
(2)医療機関での禁煙治療
こんな人におすすめです。
・喫煙本数が多い人
・禁煙する自信がない人
・過去に禁煙して離脱症状が強かった人
・精神疾患など、禁煙が難しい特性を有する人
・薬剤の選択など、禁煙にあたっての医師の判断を必要とする人
禁煙治療の内容
健康保険を使った標準禁煙治療では、以下のような内容の治療を受けることができます。
1.ニコチン依存度の判定(問診などによってどれだけニコチンに依存しているか判定します。)
2.呼気一酸化炭素濃度測定(吐く息がたばこによってどのくらい汚れているか検査します。)
3.ニコチン依存度に合わせた処方(状況によって貼り薬や飲み薬を処方します。)
4.禁煙に対するアドバイス(禁煙を楽にできるためのコツをお伝えしたり、禁煙に対する想いや不安を聴取します。施設によっては専任の看護師がカウンセリングを行います。)