『個性キラリ☆自分流』第15回~バス運転士として活躍する女性~ 京都京阪バス株式会社 指導運転士 福嶋昌子さん「夫は良き理解者で永遠のライバル」
- [2014年12月1日]
- ID:7634
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福嶋昌子さん(京都京阪バス株式会社 指導運転士) 「夫は良き理解者で永遠のライバル」
ふくしま まさこ
福嶋 昌子 さん
京都京阪バス株式会社
指導運転士
チャレンジ精神で転職
もともとトレーラーを見てかっこいいと思い、大型免許を取得してトラックやトレーラーを運転する仕事をしていました。ある時、バス運転士の仕事を人に勧められて、転職を決めました。バスを運転するには新たに大型2種の免許が必要でしたし、トラックとバスではタイヤの位置やハンドル操作も全く違うので苦労しましたが、昔からチャレンジすることが好きで、挑戦する姿を二人の娘に見せたいという思いもありました。
入社した時、正社員の女性運転士は私だけでしたが、今は男性92人に対し女性が4人います。
幅広い業務を担当
路線バス、貸切バス、高速バスに乗務しており、市民の方にもたくさんご利用いただいています。女性運転士だとお客様に顔を覚えてもらいやすいようで、温かいお声を掛けていただくことも多く、ありがたいです。女性運転士はまだまだ珍しいですから、乗務中に、乗客の方以外の視線を感じることも多いんですよ。いつも見られているという緊張感は、女性運転士ならではなのかもしれません。
貸切バスの乗務は、いろいろな所に行けて特に楽しいです。お客様の楽しんでいらっしゃる雰囲気で、私も楽しい気分になります。遠方の場合など泊まりの勤務もありますが、それも楽しんでいます。夫も、快く送り出してくれます。
また、指導運転士として、新人の教習も担当しています。自分が運転するのとはまた違う難しさがあって、能力差に応じた指導をすることと、実際お客様にご乗車いただいての教習ではお客様に不安を与えることのないように指導することなどが難しいと感じます。
乗客のみなさんの安全のために
車内事故が起こらないよう、常に気を配っています。車内事故は、ご本人はもちろんのこと、他のお客様にもご迷惑がかかります。特に昼間は高齢のお客様が多く、きちんと席に座っておられるのをしっかりと確認して発車するようにしているのですが、運行中に立って席を移動される方や両替をされる方もいらっしゃいますから、常にあらゆる方向に気を配る必要があります。ブレーキをかけるときは特に神経を使います。バスは、普通の乗用車と違って、ブレーキ1回ですっと止まるのが理想なんです。
また、停留所でバスをお待ちのお客様を見落とすことのないように注意しています。最近やっと、停留所に向かって歩いていらっしゃる様子を見て、乗車されるのかどうか判断できるようになってきました。
夫はライバル?!
夫も同じ職場でバス運転士をしています。お互いに泊まりもある不規則な勤務ですが、夫が料理以外の家事は何でもやってくれるので助かっています。仕事では夫のほうが先輩です。夫はそんな風に思っていないようですが、私のほうには、「仕事で夫に負けたくない」という気持ちがあります。
よき理解者であり、協力者であり、永遠のライバルですね。
目標とされる運転士をめざして
もっと女性の運転士が増えてほしいし、女性運転士のみなさんにはもっと自信と向上心を持ってほしいと思っています。自分の抱負としては、無事故で定年まで勤務すること、そして、自分を目標としてくれる運転士が出てきてくれたら嬉しいですね。
インタビューを通じて・・・
休日には、歴史上の人物ゆかりの地を夫婦で訪ねることも多いという福嶋さん。お仕事とご家族との時間、どちらも充実させていらっしゃる様子が、明るい笑顔からも伝わってきました。
お問い合わせ
京田辺市役所市民部人権啓発推進課
電話: (人権啓発)0774-64-1336、0774-62-4343(男女共同参画)0774-64-1336
ファックス: 0774-64-1305
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