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あしあと

    摂南大学 法学部増田ゼミ×京田辺市 『災害時外国人ヘルプカード』 を作成しました

    • [2020年6月3日]
    • ID:17718

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    在住外国人にとって安心・安全なまちづくり

    平成31年(2019年)4月に改正入管法が施行され、外国人労働者の在留資格が拡大し、本市においても生活者としての外国人が増加することが予想されています。

    在住外国人の生活のサポートにおいては、特に災害など緊急時の対応として、災害に関する知識の周知や避難情報の提供などが求められていることから、在住外国人の防災意識の向上・減災に繋げるものとして、摂南大学法学部増田ゼミと京田辺市が共同で『災害時外国人ヘルプカード』を作成しました。


    『災害時外国人ヘルプカード』

    カード表面は、災害時に外国人が指差しで意思疎通できるよう「ケガをしています」等のフレーズを12個列挙し、裏面は各災害の説明や対処方法、避難時の所持品を掲載して、自宅から避難所までの地図を記入できる欄を設けました。また、災害についてイメージしやすいようにイラストを挿入し、カードは全て「やさしい日本語・英語・ベトナム語」の3か国語で記載しています。B5用紙1枚を名刺サイズに折り畳み、カードケース等に収納して携帯できます。


    「災害時外国人ヘルプカード」作成の経緯

    今回ヘルプカードを作成した増田ゼミは、平成31年(2019年)3月に開催した「第13回全国大学まちづくり政策フォーラムin京田辺」において、「災害時外国人ヘルプカードの推進」を政策提言しており、その提言を実現したいというゼミメンバ-の思いから、昨年5月頃に京田辺市と協議を行い、共同研究が実現しました。

    学生はカードの作成にあたり、京田辺市内の在住外国人や同志社大学の留学生を対象に、出身や日本語理解度、災害に関する知識や意識に関するヒアリング調査を実施しました。それらから、「京田辺市は中国、韓国の在住外国人が多いが、その大半は同志社大学の留学生が占めており日本語に不自由のない人が多いこと」を分析し、同時に「ベトナム人の外国人技能実習生在住者が多い点」に着目して、カードに使用する言語には日本語と英語に加えてベトナム語を採用しました。

    京田辺市はこれまでに「避難行動・避難所マニュアル」や外国人向けの「京田辺市生活ガイドブック」を作成していますが、ベトナム語表記のものはありませんでした。 カードは京田辺市の防災担当課や外国人窓口、同志社大学や同志社女子大学の留学生担当課、国際関係団体などを通じて在住外国人に配布します。

    4月に予定していたカード完成披露会については、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて中止となりました。


    ヘルプカード完成にあたっての摂南大学法学部増田ゼミ生からのメッセージ

    裏面の避難経路記入欄は、実際にまちを歩いて危険な場所など特徴を考えながら記入してほしいです。

    ヒアリング調査から外国人が必要とする情報が日本人とは異なることが分かり、情報を取捨選択して限られたスペースに収めるのに苦労しました。

    近年はSNSやインターネットから情報を得る人が多いですが、災害時は通信電波が悪く、誤った情報も溢れます。紙媒体のカードを携帯して災害時に正しい判断と行動をしてほしいです。

    市民の方々とのコミュニケーションは深く印象に残っており、社会に出てもこの経験を活かして誰かのために周りの人と協力して取り組み、歓びを共有したいです。

    言葉が分からなくても意思疎通できるようになっているので、もしカードを見せられた場合は立ち止まって協力いただきたいので日本人にもこのカードを知ってほしいです。


     

    お問い合わせ

    京田辺市役所市民部市民参画課

    電話: (市民活動推進/地学連携推進)0774-64-1314

    ファックス: 0774-64-1305

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