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あしあと

    市民みらいミーティング開催結果(「はざま」をとり残さない支援について)

    • [2024年12月12日]
    • ID:21778

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    日時

    令和6年10月28日(月) 午前9時00分~10時00分

    場所

    市役所3階305会議室

    参加者

    「はざま」をとり残さない支援について  10名

    内容

    地域における複雑・複合化した課題に存在する支援の「はざま」に対して、それぞれの立ち位置による「はざま」の認識の違いを共有し、理解することで、「はざま」を取り残さない地域づくりに向けてどのようなことに取り組めるのか考えるため、市内の相談支援・地域づくりに携わる関係者の皆さんと意見交換を行いました。

    主な意見

    参加者

    ・月に1回、地域ごとに公民館などで集まって体操などを行う居場所事業ではずっと参加されている方もいるが、そうでない方もいて、なかなか出てこられない人とどうやって繋がるかが課題であり、「はざま」でもあるのかなと思う。

    ・判断能力が不十分な人の支援をしているが、家族などと疎遠な人もおり、新型コロナウイルスの流行でさらに地域の繋がりが薄れたりして、社会的孤立という状態の人が増えているように思う。さらに経済的問題や引きこもりなどの課題が積み重なり、見過ごされたりする状況の中で、地域の中でそういう人を見つけることが重要である。

    ・昼間には引きこもりの居場所事業をしているが、学習塾もやっている。「塾」を名乗ることで、福祉的な支援とは違うニーズを持った人とも出会うことができ、そういう「はざま」にいる人のフォローができるように思う。

    ・健常者と障がいのある人の間にいるグレーゾーンの人々への支援の必要性について、保護者と本人で気持ちにずれがあることもある。だから、いきなり障がいのある人のカテゴリーに入れて、受給者証を取ったりするのではなく、まずは本人が気軽に関われるものを用意して、様子を見ながら福祉サービスを使うかどうかを相談したりするが、その期間が制度の「はざま」になっているように思う。

    ・京都市では未就学児までは、受給者証をとらなくても言語聴覚士の診断・治療や療育が安く受けられるが、京田辺では療育を受けるためには受給者証をとらないといけないので、難しさを感じる。

    ・早期療育は大事だが、医師の診断を受けて、福祉サービスを利用する前に保護者にとってさまざまなハードルがあるので、まずは体一つでいけば療育が受けられるような気軽にものが必要だと思う。そういうものがあれば、SOSを出すタイミングが変わってきて、早めに助けを求められるように思う。

    ・子どもの発達障がいにおける線引きが曖昧なので、診断を受けている人もいれば、重篤なのに受けていない人もいて、その幅がとても大きい。でも、障がいはある・なしできれいに割り切れるものではないと思う。

    ・「こそだて広場」という事業をしているが、障がいを持つ子どもやその親が来ることは少ない。だから、月に1回、発達がゆっくりだったり、自閉傾向が強い子どもなどがいるお母さんが集まって、お話しする場を設けている

    ・困っているお母さんへの訪問活動も行っているが、3歳までしか行けないため、その後の支援に課題がある。

    ・「こそだて広場」などに出てくるきっかけとなる事業や情報の提供が必要で、そのためにZoom(ウェブ会議ツール)やインスタグラムなどを活用している。

    ・40・50代になってから療育手帳を取ろうとすると、京都市に検査にいったり、母子手帳をとって細かく生育歴を書いてもらう必要があるが、70・80代のご両親には困難である。

    ・大学を卒業してから仕事をしていない引きこもりの方がいて、将棋が好きなので、将棋教室を開催し、子どもたちに将棋を教えている。その子どものご両親と話しをするなかで発達相談や教育相談を受けることがあり、そういう場面から、悩みや本音が出てくることがあると感じた。

    ・イベントで引きこもりの方が占いをやっていて、高校生が下校時に立ち寄ってくれて、話をする中で占いではなく人生相談に発展していった。親や友達など普段会う人には言いにくいけど、初対面でもう会うこともないかもしれないから逆に言えたと高校生の子が言っていて、スクールカウンセラーとかとは全然違う形で若者の本音が言える場所が必要だと感じた。

    ・制度と制度の間で誰がどこを担うのかが曖昧で、綱引きの状態になりやすく「はざま」になっている。

    ・認知症の人や家族、親子などが交流できる「認知症カフェ」という事業をしているが、ここでは認知症の話はせず、専門的な話は聞きたいときは聞けるというスタンスでやっていて、来るのはほとんど一般の人。参加者は口コミで広げていっている。

    ・高齢の参加者の場合は自動車免許を返納した後、行ける場所の範囲が限られていて、認知症カフェのような拠点を持つのはいいが、拠点でまかなえるエリアは限られているので、これをどうやっていろいろなところに広げていくかは課題。

    ・小学校に認知症のことを伝えに行くという取り組みがあるが、若い時からそういう情報に触れて知識を持っておくための教育が大切になると思う。

    ・生活に苦労している家庭があって、周りが支援を受けられるようにしようとしても、本人がそれを望まずそれ以上介入できないことがある。知られていないだけで、そういう人はもっと多くいるかもしれない。

    ・地域の活動などに出てこられない人や支援を望まない人に対して、いつでも受け入れられる体制にしておくために、地域の中で情報共有したり情報をPRし続けることが重要だと思う。

    ・英語や数学よりも副教科で生活力としての教育をしっかり整えておくべき。


    市長

    ・例えばヤングケアラーの問題では両親や祖父母にも支援が必要なことがあるが、支援が家族単位ではなく、個人単位になっており、それが今日のミーティングのテーマである「はざま」の1つだと思う。

    ・誰かのサポートがあれば、居場所事業などに足を運んでもらえる可能性があると思うし行政としても課題だと考えている。

    ・障がいのある子どもだけでなく、親も子どもと向き合う中で、一人で抱えて葛藤してしまうこともあると思うが、別の角度からのサポートや言葉があると救われる場面があるかもしれない。

    ・行政でも、広報紙を毎月発行しており最大の情報伝達ツールではあるが、全ての市民がそれを見ているわけではなく、課題だと感じている。

    ・子どもも含め周りの人が様子の変化に気づけるようになることで、認知症の早期サポートができると思う。

    ・行政から制度やサービスの情報を発信しても、受け取る側が当事者にならないとなかなか届かないところがある。なので、どうやって広報して、市民の皆さんに知ってもらうかということだけでなく、どう届けるかも考える必要がある。

    ・地域社会の繋がりが薄れてきているため、その部分を強くするための取り組みを考えていて、地域住民同士が支え合う仲間づくりを促すためにミライロを作った。

    ・ミライロで行政だけではなく、市民の皆さんも含めて活動していく形を作りたいし、皆さんの知恵や力を生かして、市民にしかできない領域を広げていきたい。

    お問い合わせ

    京田辺市役所企画政策部秘書広報課

    電話: (秘書)0774-64-1322(広報広聴)0774-64-1320

    ファックス: 0774-62-3830

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