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あしあと

    京田辺市のごみはどう処理してるの?(小学生向け)

    • [2025年4月3日]
    • ID:6610

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    甘南備園(かんなびえん)ってどんなところ?

    ぼくらのごみはどうしょりしてるんだろう?

    京田辺市のごみはどう処理してるの?

    京田辺市では、市内小学校の環境学習の一環として、環境衛生センター甘南備園(かんなびえん)の施設見学を行っています。

    環境衛生センター甘南備園(かんなびえん)は、京田辺市のごみを処理している施設です。

    市内の家庭から出たごみを、ごみ収集車(パッカー車)などで毎日集めて、燃えるものは環境衛生センター甘南備園(かんなびえん)の焼却工場で燃やしたり、粗大ごみはリサイクルプラザ工場の破砕機(はさいき)でくだいたり、金属などの資源ごみはきちんと分けてリサイクルするなどの仕事をしています。

    燃やしても残る灰などは、大阪湾フェニックスセンターの最終処分場に埋め立ていますが、陶器やガラスなどの無害なものは、環境衛生センター天王碧水園(てんのうへきすいえん)に埋め立てています。

    甘南備園、リサイクルプラザ、天王碧水園

    小学生の質問に答えます

    市内小学生のみんなが見学にきてくれたときの画像です。

    見学に来た小学生の皆さんが、毎回たくさんの質問をくれます。

    その質問と回答のうち、いくつかを公開します。※回答は、見学が実施された令和6年(2024年)時点のものです。

    小学生の皆さんならではの素直な質問は、環境問題に関心のある大人にもきっと役立ちます。

    ごみについて

    • 1日に何トン、1年間に何トンくらいごみが出ますか。
       
      1日あたり約50トン~60トンのごみが出ます。(小学生の体重を35キロとすると約1,500人分以上)
      1ヶ月で約1,500トン、1年間では約18,000トンにもなります。
      最近では、ごみへの関心の高まりからか、少しずつ減ってきています。

    • 燃やすごみの日には、どれくらいの量のごみが集まりますか。
       
      燃えるごみは、京田辺市の中でもっとも多いごみです。
      多くて60トンぐらいのごみが出ることがありますが、もっとも多いのは、年末年始です。
      たった数日でごみピットがいっぱいになってしまうぐらいのごみがでます。

    • 甘南備園はどこのごみを集めているのですか。

      京田辺市の家庭から出るすべてのごみです。

    • 捨てられたゲームやおもちゃはどうするのですか。

      ごみのなかには、まだまだ使えるものがたくさんあります。ゲームや、おもちゃも、まだまだ使えるのに捨てられるものは多いです。ですが、持ち主がごみとして捨ててしまうと、そのまま捨てられてしまうのです。ですので、捨てる際には、ちょっと考えて、近くの年下のこどもにあげるなど、ごみを減らすとりくみをしてみてください。

    • ごみの量は日々変わりますか。
       
      毎日変わります。
      京田辺市のごみの中では、燃えるごみが一番多いですし、暑いとき、寒いときでも変わります。
      もっとも多い時は、年末年始の大晦日(おおみそか)の前と、お正月の後です。

    • ごみを燃やしたり、処分したりするのにどれくらいの費用がかかりますか。
       
      処理や維持に、年間で約9億円ぐらいのお金がかかっています。
      大人も子どもも含めて、1人あたり1年間で約1万2千円ぐらいかかっています。
      ごみが増えると、ここにかかるお金が多くなって、道路をつくったり、学校を建て替えたりするお金がなくなってしまいます。

    • 粗大ごみはどうやって処理していますか。

      砕いて小さくしてから、金属をリサイクルしたり、燃やすごみに分けたりしています。

    • 乾電池は集めてどうするのですか。なぜ北海道に集めるのですか。
       
      昔の乾電池には、水銀が含まれていたものがありました。
      この水銀は、体温計などにも使われていましたが、水俣病などの公害の原因となったことから、今では水銀を使わない製品に変わっていきました。
      北海道のイトムカにある処理工場は、日本に唯一残った処理工場であり、中間処理から最終処理、そしてできた製品の高度なリサイクルまで、すべて行える施設です。

    • 乾電池はどのようにして、北海道へ運ぶのですか。
      乾電池を運ぶトラックは何台出ますか。
       
      乾電池は、コンテナに積み込んで、業者に委託して、トラックと鉄道を乗り継いで北海道の処理工場まで運んでいます。
      トラックは、コンテナの量によりますが、1台~2台出ます。

    ごみの分別

    • ごみを分別しないで出してしまったらどうなりますか。
       
      ごみが分別されていないと、そのごみは収集しないで、正しいごみの出し方を記入した警告シール(イエローシール)を貼り付けておきます。
      分別がされていないと、これは本当に起こったことなのですが、ごみをつぶしたりする際に、火事になることがあります。スプレー缶が混入していて、引火して爆発しました。
      また、燃えないものがあった場合、機械がとても傷んで、何百・何千万円という修理代がいることがあります。最近では、リチウムイオン電池を混入して捨てられることによる発火事故が増えています。
      とても大変なことになりますので、きちんとごみをわけてください。
    警告シール(イエローシール)

    警告シール(イエローシール)です。


    リサイクル

    • リサイクルで手間がかかることは何ですか?
       
      ペットボトルの中に入れられてしまった、たばこやごみを取り除く作業が大変です。
      それはすべて人の手で行っているのです。
      リサイクルするため、ペットボトルはきれいにして出してくださいね。

    • リサイクルされたものは、どこに運ばれますか。
       
      ペットボトルは、甘南備園で選別・圧縮された後、工場にはこばれて、ペット材料(粉状)にされ、化学繊維製品、シート、ごみ箱などにリサイクルされます。
      空き缶は、甘南備園で選別・圧縮された後、工場にはこばれて、溶かして鉄とアルミ材料にされ、ビルの鉄筋やアルミ缶などにリサイクルされます。
      ビンは、カレット工場(ビンの原料を作る工場)にはこばれて、溶かしてガラス繊維やタイルなどにリサイクルされます。

    • 集まるペットボトルの量はどれくらいですか。
       
      年間で約150トン集まります。
    空きカンなどをリサイクル

    ごみの処理やリサイクルを学んでいるところです。

    施設について

    • どんな機械がどれくらいありますか。
    甘南備園の機械
     機械の名前機械の数機械の役割
    計量施設計量器2つ車ごとごみの重さを量る機械
    焼却施設クレーン1つごみをかくはんし、ごみを投入する機械
    破砕機2つごみを燃やせるように砕く機械
    焼却炉2つごみを燃やす機械
    排ガス冷却器2つ熱くなった排ガスを冷やす機械
    バグフィルター2つダイオキシンなど有害物質を除去する装置
    灰圧縮成形機1つ灰を薬で固める機械
    リサイクル工場破砕機2つごみを小さくつぶす機械
    破集袋機1つごみ袋を破る機械
    不燃物選別機1つ燃えるごみ、燃えないごみ、鉄、アルミに選別する機械
    缶類選別機1つスチール缶、アルミ缶の選別をする機械
    圧縮機2つ鉄、アルミ、ペットボトルなどを小さく固める機械
    木材チップ機1つ木の枝を小さくつぶす機械
    • どうして甘南備園ができたのですか。
       
      京田辺市に焼却施設がはじめて作られたのは1961年のことです。
      この時代、ほとんどのごみは生ごみで、肥料にされたりして農業に使われていました。
      出したごみは自分たちで使っていたのです。
      ですが、一休ケ丘など、京田辺市に住宅地が増えるにつれ、ごみの量がどんどん増え、地域のごみ捨て場では対応できなくなってきたため、焼却施設(甘南備園)ができたのです。
      その後も、市の発展にあわせて甘南備園も変わっていきました。
      今の甘南備園は、3代目になります。

    • 機械は故障しないのですか。
       
      今の甘南備園は、できて30年以上も経っています。
      新築のときにくらべて、故障が起きる確率は高いです。
      ですので、京田辺市では、大事に使って、きちんとメンテナンスをしています。
      だから、毎日の仕事が止まるような大きな故障はないのです。
      ですが、たまに、リチウムイオン電池やガスがいっぱいに詰まったスプレー缶、ガスオイル、ねばねばしたペンキなどが分別せずに出されて、甘南備園で爆発して火災が起きることがあります。
      とても危険ですので、きちんと分別して、リチウムイオン電池はリサイクル回収に、スプレー缶は中身を使い切って出すようにしてください。

    • なぜ、甘南備園という名前になったのですか。
       
      甘南備山にできた焼却施設だからです。
      甘南備山のある場所は、市の中心から離れていて民家もないため、ごみ焼却場として適していたのです。

    施設について(焼却工場)

    • 焼却炉では、24時間燃やし続けているのですか。
       
      24時間燃やしてはいません。
      京田辺市では、流動床方式の焼却炉なので、砂を暖めておけば24時間燃やさなくてもよいからです。
      朝の8時30分から夜の10時まで運転しています。

    • ごみは、どのようにして計量するのですか。
       
      入り口にあるダンプ車も乗れる大きな計量器で計ります。

    • なぜ、投入ホッパというのですか。
       
      英語で、「じょうご」「ろうと」のようなものをホッパというのです。それで、ごみを「投入」する「じょうご」という意味で、投入ホッパといいます。

    • なぜ、ごみピットというのですか。
       
      英語で、穴やくぼみ、落とし穴のようなもののことをピットといいます。ごみをためる大きなくぼみなので、ごみピットというのです。

    • ごみピットの大きさはどれくらいで、どのくらいの量が入るのですか。

      全体の大きさは、横幅約18メートル、奥行き約8メートル、高さ約21メートルです。(小学校の25メートルプールで約9杯分)ごみの量はその45%~50%ぐらいまで入れることができます。

    • えんとつの高さはどれくらいですか。
       
      えんとつの高さは、50メートルぐらいあります。
      甘南備園はバグフィルターできちんと処理していますので、
      出るのは水蒸気や、無害なガスですが、人が吸わないように出来るだけ高くしています。

    • 施設の中はごみのにおいはしないのですか。
      甘南備園にはごみをあさるカラスはこないのですか。
       
      そもそもにおいがでないので、カラスはきません。
      えんとつからは、水蒸気しか出ないですし、ごみピットもきちんと扉を閉めて、においも一緒に焼却炉で燃やしています。

    • 850度の熱で燃やすと聞いたのですが、その温度に耐えられる建物はどんな仕組みなのですか。
       
      焼却炉という機械の中で燃やしていてその機械の中は耐火レンガという石でできていて1500℃の温度まで耐える事ができます。

    • バグフィルターで、どのようにして有害なガスをきれいなガスにするのですか。
       
      有害なガスに含まれている成分を、とても穴の細かい特殊な材質でできた布や、機械でろ過してきれいなものにしています。

    • ごみをどうやって燃やしますか。
       
      甘南備園では、ごみを細かくくだいて、それを850度もの高温に熱した焼却炉の中に入れて、ごみを燃やしています。
      焼却炉は、流動床方式といって、中では高温の砂がぐるぐる回っていて、ごみを入れたら、一瞬で煙もほとんど出ずに燃やすことができます。

    • ごみを燃やす時の熱は何かに活用していますか。
       
      甘南備園では、余熱は給湯用に利用しています。

    • 一度にどれくらいのごみを燃やすことができますか。
       
      京田辺市の焼却炉では、1回ごとにごみを投入して燃やしていません。ごみを少しずつ連続で燃やしています。
      破砕機(はさいき)で細かくしたごみを、給じん装置で連続して投入して燃やしています。
    焼却工場の中央操作室

    焼却施設の中央操作室です。

    施設について(そのほか)

    • 甘南備園はいつできましたか。

      今の焼却施設は1986年、リサイクル施設は2006年に建てられました。

    • 甘南備園の敷地の広さはどれくらいですか。

      約25,000平方メートルです。(大人用のサッカーコート3.5面分の広さ)

    • リサイクルプラザができたのはどうしてですか。
       
      ごみの減量化を進めるためです。
      空きカンやペットボトルなどの資源となるごみを分別回収し、リサイクルプラザ工場棟でさらに機械選別し、品質の高いリサイクル原料として処理を行うことにより、ごみを減らしています。

    • 埋め立て処分地は何年くらいでいっぱいになるか。埋立地に入らなくなったらどうするのですか。
       
      天王碧水園の面積は、1.73ヘクタールあります。
      体積にすると、62,000立方メートルもあります。
      これが満杯になってしまうと、市内のどこかに新しく埋め立て地を作らなければなりませんが、現在の埋立て量でいけば、百年ぐらいは大丈夫です。

    • 天王碧水園には、一年でどれくらいのごみが運ばれますか。
      埋め立て地はどのような仕組みになっていますか。
       
      1年間では、約300トンになっています。
      埋め立て地の地下を強力なシートでおおって、有害な物質が出ない仕組みですが、そもそも、無害なものしか埋め立てていません。
      出てくる水も特別な方法(高度処理方式といいます)で浄化しています。

    • ぬれているごみも燃やすことができますか。
       
      水にぬれたごみは、ごみピットのなかで乾いたごみと混ぜて燃やします。
      焼却炉の温度は600度~850度ととても高いので、入れたごみが濡れていても一瞬で乾きます。ただし、ぬれたごみは重くなるため、しっかりと水切りをして出してください。

    ごみ収集車について

    • パッカー車からなぜ音楽がなるのですか。
       
      音楽でごみ収集車が近づいてきたことをお知らせして、事故を防ぐためです。

    • パッカー車の中でスプレー缶などが破裂したらどうするのですか。
       
      火事になります。本当に燃えてしまってとても大変なことになりますので、きちんとごみをわけてください。

    • 運転する人は決まっているのか。
       
      決まっています。
      運転手は、たくさんあるごみ集積所の場所を全ておぼえて、正しいルートで回る必要があるため、難しい仕事です。

    • 京田辺市を回るパッカー車は全て、全く同じものなのですか。

      京田辺市では、パッカー車を大事に使っていますので、少しずつ修理しながら使っています。
      そのため、古いものから新しいものまでありますが、基本的には同じ仕様のパッカー車です。

    • パッカー車は一日に何箇所ぐらいのごみ置き場を回るのですか。 

      京田辺市内のごみ置き場は、約4,000箇所以上あります。
      日をずらして収集していますので、1日で全てまわります。

    • ごみ収集車は何台くらいありますか。どのくらいのごみを積み込むことができるのですか。

      京田辺市はパッカー車7台、ダンプ車7台、軽ダンプ2台あります。パッカー車は2トンまで積み込めます。また、収集を依頼している複数の会社には、計20台ほどあります。

    • ごみ収集車が戻ってきたとき、乗る人によって重さが違うのに、正確に計れるのですか。
       
      ごみ収集車が戻ってきたときに1度計って、ごみをおろしたときにもう一度重さを計っています。
      ですので、ごみの量が引き算で正確に出せるのです。

    • ごみ収集車の専用の洗車場所があるのはなぜですか。
       
      普通の車に比べて、パッカー車は汚れやすい車です。
      そのため、きれいに洗う専用の場所が必要なのです。
      毎日、きれいに洗って、きれいなパッカー車でごみを集めて、きれいなまちを目指して働いています。
    パッカー車の画像です。

    働いている人

    • 何人ぐらいの人が働いているのですか。
       
      約60人がはたらいています。
      夜もごみを燃やしていますので、はたらいている人がいます。

    • ごみカレンダーはどのようなことに気をつけて作成されているのですか。
       
      いろいろな種類のごみの出し方をできるだけわかりやすく、一目でわかるように心がけています。

    • 一番大切な仕事は何ですか。
       
      甘南備園の仕事は、大好きなこの京田辺市をきれいにすることです。
      そのために、甘南備園の職員は毎日はたらいています。
      ごみを集める人も、焼却炉を管理する人も、全員がいなければ甘南備園は動かせず、京田辺市のごみは残ったままになります。だから、全てが大切な仕事なのです。

    • 仕事の役割が決まっていますか。
       
      京田辺市の全域からでるごみを処理するのには、みんなで協力して仕事をしなければいけません。
      そのために、仕事の役割を細かく決めて、みんながその仕事のプロとしてはたらいています。
      ごみを集める人、パッカー車を運転する人、クレーンを運転する人、リサイクル施設を管理する人、焼却炉を管理する人など、沢山の人がはたらいています。

    • 1番大変な作業は何ですか。
       
      ごみを埋め立てるときには、有害なものと有害でないものをさらに分別しています。
      それは細かい作業ですので、手作業で行っているのですが、ごみをばらばらにしてひとつひとつ根気よく見ていくのです。細かい作業ですし、危険な作業なのでとても大変です。

      ごみを集めるときは、悪天候での作業が大変です。危険が伴うため、より慎重に行っています。台風や大雪で収集が遅れたこともあります。また、近年では夏がとても暑く、熱中症に気をつけていますが、以前より更に大変になっています。

    • けがをしたことはありますか。
       
      沢山あります。
      わるい人が、ごみ袋の中に包丁をそのまま入れていて大けがをした人もいます。
      スプレー缶の中身を使い切らずに出していて、それが爆発して、パッカー車が燃えたこともあります。
      リサイクル施設のなかで爆発して、消防車がくるほどの事件になったこともあります。
      危険なものは絶対に分別して、仕事をしている人がけがをしないように協力してください。

    みんなに気をつけてほしいこと

    • 私たちに気をつけてほしいことは何ですか。リサイクル以外に、私たちにできることはありますか。
       
      京田辺市のごみは、市民のみなさんががんばっていますので、きちんと分別できています。
      これはすごいことです!
      それでも、たまに有害な物質や、危険なものが混入することがあります。
      だから、危険なごみは、他のごみと混ぜないで出す。

      ペットボトルはキャップとラベルをはずして出す。
      いらない物は買わない。物を大事に使って繰り返し使用する。リユース品を利用する。
      リサイクルできるごみは、必ず分別して出すことでごみの減量に協力する
      …… といったことを、今後も続けてほしいと思います。

      それと、毎日の食事や給食を残さずに食べきってほしいです。本来は食べられるのに捨ててしまう食べ物のことを食品ロスといいます。嫌いな食べ物をなくす、自分の食べられる量を知るといった身近なことからでも、この食品ロスを減らせます。ぜひ、こころがけてくださいね。

    お問い合わせ

    京田辺市役所経済環境部清掃衛生課

    電話: 0774-68-1288

    ファックス: 0774-68-1299

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