一昔前の京田辺のくらし:ホンダイサン
- [2026年3月9日]
- ID:23435
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京田辺市史編さんの一環として、IT市史に取り組んでおり、京田辺の歴史や文化などをインターネット上で紹介しています。ここでは、松井の「ホンダイサン」について紹介します。
ホンダイサン
1月の小正月に行われる火祭りは、全国的に行われ、「左義長」や「どんど焼き」など地域によってさまざまな呼び方がされています。
本市やその周辺では、「とんど」と呼ばれ、一年の五穀豊穣や無病息災を願って行われます。
松井地区では「ホンダイサン」と呼ばれ、昭和50年代まで行われていましたが、その後途絶えてしまいました。「ホンダイサン」は、村に災いが入ってこないように村の四隅で行われました。やぐらは前日に家の「かど」(庭)で作られます。先だけ葉を残した長さ4メートルほどの3本の竹でやぐらを組み、中段に正月の注連飾りや書初めなどを入れます。やぐらの周りは燃えやすいように藁で囲みます。15日朝7時頃から燃やす場所に担いで持って行きます。

火をつけて燃え上がると「ホンダ~イ、ホンダ~イ」と声を上げ、その年の恵方の方へ倒します。写真は南西の「ホンダイサン」で、毎年3~4軒の家が作って持ってきます。後は市内の「とんど」と同じように餅を焼いたり、餅を小さくちぎって「はめ(マムシ)の口」、「蚊の口」、「あぶの口」など噛まれないように、噛む虫などの名前を呼び、火の中に入れます。また。燃え残った竹は適当な長さに切って持ち帰り、門口に立てかけておくと「くちなわ」(蛇)が来ないと言われています。

参考文献
IT市史記事「京田辺のくらし:今も受け継がれる「とんど」」(2021年)
作成:林正(京田辺市史編さん委員会委員 同文化財保護審議会副会長)
