ザ・U.S.A.~アメリカの文化と生活~シリーズ15(広報ほっと京たなべ 令和5(2023)年4月号掲載)
- [2024年11月6日]
- ID:20139
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シリーズ15 イースター
ハロー! CIR(国際交流員)のシャベズ・莉愛(りあ)です。
今回は4月のイベント「イースター」を紹介します。

シャベズ・莉愛(りあ)
ハワイ出身のいとこと一緒に熊野那智大社(和歌山県)までドライブしてきました。
ずっと行ってみたかった那智の滝も間近で見られて、迫力に圧倒されました。
日本には魅力的な観光地が多いので、楽しみが尽きません。
イースターの歴史
今年の4 月9 日(日)は「イースター」という祭りの日です。イースターは、春分後の満月を過ぎた最初の日曜日に行います。現在のイースターはキリスト教の祭りですが、起源は古代ヨーロッパの春分の祭りです。イースターは「春の神様」として信じられており、古代の人々は、新生を意味するウサギと卵を用いて、花やお菓子で春の訪れを祝いました。その後、キリスト教を布教する際、大衆に受け入れてもらうために、イースターに合わせてイエス・キリストの生まれ変わりを祝う祭りとされました。
日本ではイースターのなじみは薄いですが、欧米では「クリスマス」「ハロウィン」と同様、イベントやパーティーを開いたり家族で料理を楽しんだりして盛り上がります。
イースターバニーとイースターエッグ
アメリカでは、古代ヨーロッパから移住したドイツ人により、輝く卵を産むとされるウサギ「イースターバニー」の伝承が広められました。現在は、卵の中にチョコレートやあめが入った「イースターエッグ」をイースターバニーが産むと考えられていて、子どもたちは、イースターバニーからの贈り物を楽しみにしています。

習慣
イースターバスケット
クリスマスにサンタクロースからプレゼントが贈られてくるように、イースターの日には、「イースターバニーがチョコやあめがたっぷり入ったバスケットを持ってくる」と信じられていて、子どもたちには(イースターバニーとして親から)1人1 つずつバスケットが届きます。各家庭で届き方は違いますが、私の家では玄関にこっそり置かれていました。時には庭に隠されていることもあり、わくわくしながら庭を探し回ります。バスケットに入っているお菓子は、キャラメルやクリームの入った卵形やウサギ形のチョコレート、そして私が大好きで毎年入れてもらっていたひよこ形のマシュマロが一般的です。

イースターエッグハント(宝探し)
イースターの日、子どもたちは自分のバスケットを持って、庭でイースターバニーが産み隠した卵を探します。家の庭のほか、コミュニティセンターや教会に集まって大人数でエッグハントをする人もいます。私も子どもの頃、いとこと一緒に祖母の家の庭でエッグハントをして楽しみました。

イースターエッグデコレート
ゆで卵の殻を染めて模様を描く習慣が子どもに大人気です。3・4 月は、スーパーマーケットなどで卵を簡単に染められるキットを買うことができます。自作する場合は、お湯・フードカラー(食紅)・酢を混ぜて染めることができます。卵に絵や模様を描きたい場合は、白いクレヨンで書き込めば、その部分だけ色が染まりません。私も毎年、弟と一緒に卵をタイダイ染め(絞り染め)にして、家に飾っていました。
