ザ・U.S.A.~アメリカの文化と生活~シリーズ13(広報ほっと京たなべ 令和5(2023)年2月号掲載)
- [2024年5月23日]
- ID:20038
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シリーズ13 ファッションと普段着
ハロー! CIR(国際交流員)のシャベズ・莉愛(りあ)です。
今回はアメリカのファッションスタイルを紹介します。
私が8 年前来日し生活を始めた時、日本の皆さんが普段からおしゃれな服装で外出していることに驚きました。多くのアメリカ人は、買い物など一時的な外出であれば服装はあまり気にせず、スエットパンツやルームウエアでも外出します。もちろんアメリカ人も時にはおしゃれな服装をしますが、日本ほど普段から着ることはないと感じます。
シャベズ・莉愛(りあ)
12月11日、ハワイで開かれたホノルルマラソンに出場しました。
感動するほど美しい景色に後押しされ、4時間15分で完走することができました。
また、ハイキングやパドルボードを楽しんだ後、インディアナ州にある実家に帰省しました。
次は3月に開かれる名古屋ウィメンズマラソンに出場する予定です。
カジュアルウエア
現在、アメリカでカジュアルとされる服装は運動服です。運動しない人も普段着として、動きやすくてオシャレな運動服を着る「アスレジャー」がはやっています。アスレジャーとは、「アスレチック(運動競技)」と「レジャー(余暇)」を組み合わせた造語で、日常生活において動きやすくて、かわいい服を着るファッションを表します(=写真(1))。例えば、女性は普段着としてレギンスを履き、男性はスエットパンツを履くのがトレンドです。現在、日本でも販売されているスポーツブランドのAdidas(アディダス)やLululemon(ルルレモン)のウエアはアスレジャーとして大変人気があります。
(1)
靴のトレンドとしては、NIKE(ナイキ)やアディダスのスニーカーが特にはやっています。2000 年代、アメリカでは今の日本と同様にサンダルタイプの靴(=写真(2))がはやっていましたが、現在は「子どもっぽい」というイメージの広がりや、足の健康に悪いという意見もあることから、履いている人はあまり見かけません。
(2)
学校・職場での服装
制服のある学校は、アメリカ国内で2 割ぐらいです。一般的に服装は自由とされていますが、ズボンやシャツの長さに制限のある学校があります。私の高校の服装は、「膝上が7cm 以上見える短いボトムズ」と「5cm 以上肩が出るトップス」は着てはならないと規定がありました。
アメリカの職場では、会社にもよりますがスーツを着る人が減少しており、大型金融企業のゴールドマン・サックスなどではコロナ禍以前から服装規定を緩和し、カジュアルになっています。コロナ禍でリモートワークが普及したことで、2020 年のアメリカのビジネススーツなどの販売は大きく減少しました。
私の通っていたマウントバーノン高校の学生たち。
制服がなく、Tシャツとジーンズを着る人が多い。
マナー・アクセサリー
アメリカでは一般的に、肩・お腹・胸部を見せるファッションは失礼になりませんが、短すぎるボトムズを履くことを不適切だと考える人はいます。ただ、運動する時に肌がみえる服を着ることは問題ありません(=写真(3))。
(3)
また、アメリカではピアスやタトゥーを通して自己表現する人が数多くいます。アメリカ人の3 割は体にタトゥ-を入れており、女性の8 割が7 歳ごろまでに耳にピアスをつけます(=写真(4))。インドやアフリカなどでは、女性の成長を表すために幼い頃からピアスをする文化があり、それらの移民から習慣が定着したといわれています。私は5 歳ごろに、親にお願いしてピアスをつけてもらいました。
(4)