ザ・U.S.A.~アメリカの文化と生活~シリーズ9(広報ほっと京たなべ 令和4(2022)年10月号掲載)
- [2024年1月23日]
- ID:20010
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シリーズ9 ハロウィーン
こんにちは! CIR(国際交流員)のシャベズ・莉愛(りあ)です。
今回はハロウィーンとその習慣を紹介します。
シャベズ・莉愛(りあ)
ハロウィーンといえば、子どもの頃、海賊の仮装をして、弟やいとこと一緒に家々を回り、
かごいっぱいのお菓子をもらったことを思い出します。
ハロウィーンの歴史
10 月31 日は欧米でハロウィーンとして知られています。2 千年前にアイルランドやイギリスに住んでいたケルト人は、昔の大晦日に当たる同日に、先祖の霊が帰って来るとともに、悪霊も来ると考えていました。ハロウィーンは、それを追い払うため、大きいたき火をし、着ぐるみをかぶっていた習慣に由来しています。その後、7 世紀にカトリック協会は11 月1 日を「オールハロマス」(諸聖人の日)と定め、その前日を「オールハロスイブ(AllHallows Eve)」と呼びました。その言葉が現在の「ハロウィーン」になりました。
習慣「トリックオアトリート」
ハロウィーンの夕方、コスチュームを着た子どもたちは、お菓子を入れるかごを持って近所の家々を回る習慣があります(=写真(下))。ドアを叩き、開く時に「トリックオアトリート!(お菓子をくれないといたずらするぞ)」と言って家の人からお菓子をもらいます。お菓子のほか、ココア・ソーダ・ホットドックをもらうこともあります。
習慣「ジャック・オ・ランタン」
ハロウィーンを迎えるために、ジャック・オ・ランタン(カボチャの提灯)を作る習慣があります。カボチャは、スーパーマーケットで買うか、畑でカボチャ狩りをして手に入れます。好みのカボチャを選んだ後、茎の周りに穴を開け、種や果肉をすべて取り除き、顔を彫ります。中にろうそくを灯してランタンにして、家のベランダや玄関に置きます。
ジャック・オ・ランタン
お化け屋敷
10 月には、各地でお化け屋敷がオープンします。年齢ごとに楽しめる施設が異なり、私の家からほど近い場所にあるインディアナポリス子供博物館にあるお化け屋敷は、照明が明るく小さな子どもでも楽しめます。また、少し田舎にある「インディスクリームパーク」では、普段はインク入りの弾を撃ち合うサバイバルゲーム(ペイントボール)が楽しめますが、ハロウィーン期間だけお化け屋敷になります。ピエロや病院などをテーマとし、背筋が凍るような本格的な恐怖が味わえることから、高校生や大人に人気があります(=写真(下))。
ハロウィーンは、子どもたちが魔法やファンタジーを体験できるだけでなく、大人も小さい頃の気持ちに戻ることができるイベントで、あらゆる世代が楽しめます。