ザ・U.S.A.～アメリカの文化と生活～シリーズ8（広報ほっと京たなべ 令和4(2022)年9月号掲載）

　こんにちは！ CIR（国際交流員）のシャベズ・莉愛（りあ）です。

　今回は私の出身地のインディアナ州を紹介します。

　私の出身地であるインディアナ州は、アメリカの全50 州のうち19 番目に誕生し、現在、約6,700万人が生活しています。「インディアナ」という名前には「（アメリカン）インディアンの陸地」という意味があります。この名前の通り、1679 年にフランス人が入植するまで、アメリカンインディアンがこの地域に住んでいました。フランスとイギリスの戦争後、1763 年にイギリスの領土になり、1816 年にアメリカ合衆国の州の1 つになりました。

　インディアナ州はアメリカの中西部（＝写真(下)）にあり、面積は日本の国土の約4 分の1 です。また、南北に長く435km あることから、北部と南部の環境が異なっています。同州の北半分は平地のため農業が盛んで、最北部にはミシガン湖があります。そこのビーチの砂丘が人気で、多くの観光客が訪れます。一方、南半分は山が多く、洞窟で石灰岩が採れることから、建物の建材によく使われています。州都は同州の中部に位置するインディアナポリス市で、人口は同州で最も多い都市です。私の故郷「McCordsville（マコーズビル）」は、州都から車で30 分離れたところにある町で、とても自然が豊かな場所です。

　農業が盛んで、とうもろこし畑が多く、8・9 月の収穫時にはスイートコーンが食卓によく並びます。また、州の代表的な食べ物として、とんかつサンド「ポークテンダーロインサンドウィッチ」があります。人気のある食べ物ですが、私はアメリカの揚げ物は油が多く苦手で、食べたことがありません。

　名所としては、州立公園やインディアナポリス子供博物館があり、近隣の州から多くの人が訪れます。州立公園の中でも南部にある「ブラウン郡州立公園」は、アメリカで最も大きな州立公園の1 つで、紅葉が有名です。子供博物館は、世界で最も大きい子供博物館で、恐竜の骨を見たり、エジプトの古墳内部を体験したりすることができます。

　5 月に、自動車で500 マイル（800km）走る世界的に有名なスピードレース「インディアナポリス500（インディ500）」が開かれます。このレースはとても人気があり、チケットを入手することが難しいので、家でバーベキューを楽しみながらラジオやテレビで観戦する人も多いです。

　8 月には、インディアナポリス市で州立祭が1 カ月間開かれます。屋台でレモネードやハンバーガーを買って食べたり、射的や輪投げなどのゲームを楽しんだりできるほか、コンサート・動物コンテストも開かれ、たくさんの人が集まります。