ザ・U.S.A.~アメリカの文化と生活~シリーズ2(広報ほっと京たなべ 令和4(2022)年3月号掲載)
- [2023年12月6日]
- ID:19986
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シリーズ2 アメリカのスポーツ文化
こんにちは! CIR(国際交流員)のシャベズ・莉愛(りあ)です。
アメリカは、スポーツ大国といわれるほどスポーツが盛んです。今回は、アメリカのスポーツ文化について紹介します。
シャベズ・莉愛(りあ)
お気に入りの木津川サイクリングロードの桜が満開になる日を今から楽しみにしています。
スポーツが身近な存在
アメリカの家庭では、両親が子どもに好きなスポーツを発見させるため、子どもの頃にスポーツクラブに入れることがよくあります。
高校では部活動が盛んです。日本の部活動と大きく異なるのは、季節ごとに異なる部活動に所属する点です。自分の学校のチームが試合を行う日には、友達と連れ立って応援に行きます。
大学生になると、スポーツ奨学金を受ける学生が多くなります。奨学金を受けている学生は、常に成績というプレッシャーを受けながらプレーすることになります。多くの場合、スポーツ奨学金は学業の奨学金よりも高額です。
私の出身校・マウントバーノン高校(インディアナ州)のバスケットボールの試合風景です。
同州はアマチュアバスケットボールが盛んな地域として知られています。
一番人気はアメフト
試合観戦で最も人気があるのはアメリカンフットボール(アメフト)です。アメリカでは、アメフトのことを「フットボール」、球を蹴るフットボールのことは「サッカー」といいます。アメリカの高校生や大学生にとって、スポーツの試合は社会的イベントであり、観戦はもとより人との交流に重点を置いています。特に学生数の多い大学では、キャンパスのスタジアムで行われるアメフトの試合が一大イベントになります。試合の3 ~ 4時間前から、スタジアムのすぐ外にあるTailgate(テイルゲート)と呼ばれる広場で、友達や家族と一緒に肉を焼いて食べたり、お酒を飲んだりします。
私も大学生の頃は、試合の日に朝から友達と一緒にテイルゲートに行き、ほかの学生たちと騒ぎながら観戦しました。アメフトのルールはよく分からないのですが、友達とワイワイしながら応援するのは本当に楽しいです。
出身大学であるインディアナ大学のスタジアム外に設けられたテイルゲート。
試合が行われる日は、スタジアムの中も外も、スクールカラーの赤一色で染められます。
ルームメイトと一緒に、インディアナ大学のアメフトの試合を観戦しました。
自宅でテレビ観戦も
また、テレビで放映されるプロのアメフトも非常に人気があります。毎週日曜日には、多くの人が友達と一緒にお酒を飲みながら自宅のテレビで観戦します。
毎年開かれる優勝決定戦「スーパーボウル」はアメリカ最大のスポーツイベントです。スーパーボウルの開催都市は毎年変わり、アメリカ全土から人々が観戦に訪れるので、開催都市には大きな経済効果があります。また、テレビ中継は世界で1 億人以上が視聴することから、テレビコマーシャルの放映料は30 秒で6 億円以上といわれており、大手企業が有名人を起用し、コマーシャルを流しています。