『個性キラリ☆自分流』第57回　Clear Life Planning株式会社　人生設計サポーター　南　利潔　さん　「『人と支え合う力』を大切にして」

　趣味は音楽で、地域や福祉事業所などで演奏を通じて人とのつながりを感じています。

　また、妻とドラマを観て感想を語り合うことで、価値観の違いにも気づき、意見交換の大切さを実感しています。

　さらに、お米づくりも楽しんでいます。手間はかかりますが、自然の中で生きていることを感じられる、ありがたい時間だと感じています。

　仕事は「お金」と「人生」の専門家として、保険やNISAなどを通じてご相談に応じています。教育費、住宅、病気や老後の備えなど、一人ひとりの価値観や状況に合わせたご提案を行っています。自分らしい人生を守り、将来の安心につなげることが私の役目です。

　私生活では、普賢寺小学校のPTA会長や消防団部長、京都府の文化委員などを務めてきました。PTAとしては、春に植えたじゃがいもの収穫祭りや遠足、運動会などを通して子どもたちと触れ合い、地域の歴史に親しむ機会をつくってきました。

　今年の4月からは、普賢寺小学校と地域の方々をつなぐ地域コーディネーターとして活動しています。例えばじゃがいもの収穫に関しては、じゃがいもを育てる方が高齢化しているため、新しく参加してくれる方を探し、その方と子どもたちが円滑に関わりあうことができるようお手伝いをしています。

　PTAや地域活動も、最初は「ちゃんとしなきゃ」と思い込んで一歩を踏み出せずにいました。でも今は、自分も、目の前の人も、等身大でいられる関わりがいちばん楽しいと感じています。

　PTA会長は、普賢寺小学校で共にソフトバレーボールをする仲間から声をかけられたのがきっかけです。PTAや地域活動は大変で、時間を取られるというイメージがあるかもしれません。しかし、仲間と一緒に取り組み、役割分担をして助け合うことで、「人と支え合う力」を学ぶことができると感じています。

　学びが多く、子どもたちの成長過程を間近で見ることができて良かったです。また、活動を通してさまざまな年代や価値観の方々と出会い、助け合う関係を築くことは、人と対話し、つながりを大切にする現在の仕事にも通じるもので、良い影響を与えてくれました。

　苦労したことは、さまざまな立場の方がそれぞれ意見を出し合うため、その調整と仕事の両立が大変だったことです。皆の意見を叶えたいという思いはありますが、それぞれの立場や背景があるため、多方面からの調整が必要となります。皆が関わりやすく、どのような思いがあるのか、今後どのようにしていきたいのかを聞くことを気をつけていました。

　話を聞くことを心がけています。自分が忙しかったり、疲れている時はどうしても人の話を聞くのが難しいことがありますが、後々後悔しないように、できるだけ人の話は聞くようにしています。また、どうしても楽な方に流されてしまうことがあるので、常に目的と、そのための目標を確認し、自分の今の立ち位置を理解するように心がけています。

　子どもたちに向けて講演会やワークショップを京田辺から始めて、全国に展開できたらと考えています。お金や物だけでなく、心も豊かになる人が増える未来につながる活動を目指したいです。また、地域コーディネーターとして、地域と学校の連携を強化し、より良い教育環境を作っていきたいと思います。

　公私ともに「人と人とが支え合うこと」を大事にしているという南さん。その人とのつながりを大切にする姿勢が、周囲の人の信頼を得ているのではないでしょうか。

　ご協力ありがとうございました。