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あしあと

    『個性キラリ☆自分流』第50回 株式会社ヘッズ デフサッカー男子日本代表 堀井 聡太 さん 「障がいに負けず夢を諦めない」

    • [2023年9月20日]
    • ID:19682

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    堀井 聡太 さん(株式会社ヘッズ デフサッカー男子日本代表) 「障がいに負けず夢を諦めない」

    仲野さん写真



    堀井 聡太(ほりい そうた) さん

    株式会社ヘッズ デフサッカー男子日本代表

    ご趣味は

     一番の趣味はバイクです。カメラや料理にもはまっています。バイクでは長旅をすることも一度はやってみたいと思っています。

    デフサッカーのことを教えてください

     デフ(ろう者)サッカ-とは、聴覚障がい者のサッカーであり、競技中は補聴器を外すことを義務付けられていることから、「音のないサッカー」とも呼ばれています。プレー中は、手話やジェスチャーでコミュニケーションをとります。

     僕は生まれた時から聴覚に障がいがあり、補聴器をつけても50%くらいしか聞こえないので、相手の唇の動きで言葉を読み取る読唇術を身につけています。

    サッカーをするようになったきっかけは

     6歳くらいにテレビでサッカーを見てから興味があったのですが、障がいが原因で仲間外れにされる経験もあったことから、一般の方とサッカーをやろうとする勇気がなかなか持てませんでした。

     しかし、小学校5年生くらいの時に、教員だった父から「障がいだからといって出来ないことはない」という言葉をかけられ、それに勇気をもらってサッカーをするようになりました。

    身近な方(家族・友人等)の反応は

     特にサッカーをすることに対して反対はなく、両親にデフサッカー男子日本代表に選ばれたことは報告しているのですが、その時もいつも通り喜んでくれました。

    サッカーをしていて大変だったことは

     高校の時に部員が120名を超えるサッカー部に所属していたのですが、その時は自分の耳のことを伝える時間があまりなく、なかなか自分の考えていることが周囲に伝わらなかったのが大変でした。補聴器を付けたら100%聞こえていると勘違いされることが多く、ミーティングで毎回一番前に座っているのに、「なぜ聞こえないのか、真面目に聞こうとしていないんじゃないか」と誤解されることがありました。自分自身にも、会話がスムーズに進んでいる中で、「ちょっと待って、聞こえなかったからもう一度話して」と言って会話を止めてしまうのが申し訳ないという感じがあり、きちんと自分の耳の話をしなかったのも良くなかったと思います。

    サッカ-をしていて嬉しかったことは

     一般のサッカーは声でコミュニケーションをとりますが、僕の場合は耳が聞こえないので、できるだけ周りの人の顔を見たり、コーナーキックなどの空き時間に周りの人とコミュニケーションをとって、それを頭に入れてプレーしています。難しいですが、周囲を見ることが大切だと思っています。

     そんな中で、日本代表に選ばれ、日の丸を背負って自分の好きなサッカーをプレーできることは、大変嬉しかったです。

    デフサッカー以外の活動について

     現在、京田辺市内のサッカークラブである「マッチャモーレ京都山城」にも所属しています。マッチャモーレは創設時の2020年から所属し、第一期生です。

     大学卒業後はサッカーでポルトガルに行く予定でしたが、コロナが流行したため断念しました。他に活動できるところを探していたところ、知人からマッチャモーレを紹介され、ビジョンやコンセプトなどに共感したのが決め手となり、入団することにしました。

    日頃心がけていることは

     整理整頓を心がけています。幼い頃から綺麗な状態でないと気が済まない性格なので、常に自分の部屋や自分が利用しているものは全て掃除をしています。

     整理整頓が自分の中で試合前のルーティーンにもなっています。周りを整理するとスッキリするので、落ち着いてプレーすることが出来ます。

    一日のスケジュールは

     大学卒業後は2022年にラッピングメーカーに入社し、平日は9時から6時まで仕事をして、夕方7時くらいからサッカーの練習をしています。仕事は主に商品の撮影やオンラインショップ制作、管理、動画編集をしています。

     休日は試合が多く、集合時間も含めると大体3時間以上はサッカーに充てて、その他はマッサージに行ったりしています。また、デフサッカー男子日本代表として、海外遠征に行くこともあります。今度9月にデフサッカーワールドカップがマレーシアで行われるので、日本代表として出場します(※2023年8月取材時点)。

     忙しいですが、サッカーの練習に行く時は趣味のバイクで行ったり、また仕事でカメラを扱っているのでストレス発散はできていますし、仕事と趣味も両立できていると思います。

    今後の目標は

     デフサッカーは認知度が低いため、世界大会やデフリンピックの舞台はほぼ無観客に近いです。僕も含めてデフサッカーの選手たちは、皆「大観客の中でピッチに立って、日の丸を背負った日本代表としてプレーしたい!」という夢を持っています。

     また、後に続くデフの子どもたちに、そのような舞台を用意してあげるのが僕の夢でもあります。

     2025年の東京デフリンピックの舞台が観客で埋め尽くされるような、選手にとって最高の景色にすることが目標です。

    インタビューを通じて・・・

     現在は日本代表の影響力を活かして、積極的に講演活動を行っているという堀井さん。穏やかに話しながらも、目標に向かって邁進する姿に、信念を感じました。

     ご協力ありがとうございました。

    お問い合わせ

    京田辺市役所市民部人権啓発推進課

    電話: (人権啓発)0774-64-1336、0774-62-4343(男女共同参画)0774-64-1336

    ファックス: 0774-64-1305

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