ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

スマートフォン表示用の情報をスキップ

現在位置

あしあと

    『個性キラリ☆自分流』第49回 (一社)ドゥーラ協会認定産後ドゥーラ 仲野 郁代 さん 「産前産後のお母さんに寄り添って」

    • [2023年8月1日]
    • ID:19495

    ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

    仲野 郁代 さん((一社)ドゥーラ協会認定産後ドゥーラ) 「産前産後のお母さんに寄り添って」

    仲野さん写真



    仲野 郁代(なかの いくよ) さん

    (一社)ドゥーラ協会認定産後ドゥーラ

    ご趣味は

     色々なことに興味があるので、パンを作ったり、歌を歌ったりしています。最近の楽しみは、こうじを使って料理を作ったり、仲間と一緒に山登りをすることです。

    産後ドゥーラの活動内容は

     「ドゥーラ」とは、ギリシャ語が語源で、「ほかの女性を助ける経験豊かな女性」という意味です。ベビーシッターは赤ちゃんの保育が優先で家事には手を出してはいけませんし、家事支援のサポートの方は、家事だけで、育児をしてはいけないというしばりがあります。

     産後のご家庭は、家事も育児も全てに困っていますし、お母さんもセンシティブになっています。産後ドゥーラは、産前産後の母親に寄り添い、家事や育児をサポートし、話し相手にもなります。特に産後の母親はホルモンのバランスも崩れている時期なので、母親への寄り添いに力を注いでいます。

    産後ドゥーラになったきっかけと経緯は

     京田辺市立幼稚園を退職し、今後の生き方に迷っていた時、ベビーシッターのマッチングサイトで「産後ドゥーラ」という項目を見つけたことがきっかけです。調べれば調べるほど、自分には合っていると感じて、目指すようになりました。ドゥーラになるための研修がちょうど翌月開催だったことや、通常は東京で開かれている授業がコロナ禍でオンライン授業だったなど、タイミングと条件が合ったので、ドゥーラの資格を目指しました。

    身近な方(家族・友人等)の反応は

     夫や子どもからは特に反対はありませんでした。夫にドゥーラの資格を取ることを相談した際は、「僕に相談するときは、もう決めているんでしょう」と、私のことを理解してくれていて、協力してくれました。

     ドゥーラの勉強をしていることを周りの人に伝えると、すでに出産されて子どもがいる友人、知人たちは、「その支援は絶対にいる!」と言って応援してくれました。

    活動の中で嬉しかったことは

     人と人との縁ができるのが嬉しいです。最初は緊張気味だったお母さんが、日を追うごとに打ち解けてきて、サポートを終えるころには「仲野さんのおかげで、安心して産後過ごせた」と感想をいただく瞬間は、本当にやり甲斐を感じます。

     また、現在ドゥーラを始めて1年3ヶ月(※取材当時)ほどですが、まだ子どもが1人目のご家庭に伺ったことがなく、子どもが2、3人のご家庭や、多いところで子どもが5人いるご家庭に伺ったことがあります。活動の過程で上のお子さんが懐いてくれるようになるのも嬉しかったです。

    活動の中で大変なことは

     東京都では23区のうち約半分は産後のサポート制度に乗り出しており、東京のお母さんたちは、産後ドゥーラを使う際に自治体の補助があって安く利用できるので、広報をしなくても自治体に登録をしておけば仕事が出来ます。しかし、地方ではあまりドゥーラの知名度がないので、資格を取ってから、活躍の場を広げるのが大変です。現在は良き仲間に恵まれていますが、始めた当初は一人で広報活動をしなければならず不安でした。

    仕事のスケジュールは

     始めた当初は朝9時~夕方5時の中で働くというイメージだったのですが、実際活動してみると、夕方から子どもを寝かすまでの時間帯が一番困っているお母さんが多いので、夕方から7~8時までの間の約3時間程度ご家庭に伺うことが多いです。ご飯のサポートを依頼されるご家庭であれば、午前中に伺って、一度家に帰り、また夕方から伺うこともありますし、夕方のみ伺う場合もあります。

    どのような方が産後ドゥーラを申し込まれますか

     お客様はホームページやインスタグラムから見つけてくれる方がほとんどです。そのため、インスタはこまめに発信するようにしています。一人目の子どもの時が産後大変だったので、二人目の子どもの時は絶対に人の手を借りたいと思ったお母さんが、SNSなどで検索して、問い合わせくださることが多いようです。

     普段から家事の分担が出来ているご家庭であれば、夫が育休をとっても上手くいくと思いますが、そうでなければ、妻も家事をやって欲しいと言いづらいでしょうし、夫もいきなりやってと言われてもなかなか上手く出来ないこともあると思います。そこを間に入って橋渡しする役目もドゥーラにはあると思っています。

    日頃心がけていることは

     産後のお母さんに優しい気持ちで向き合うために、心身の健康には気をつけています。

    家庭との両立について

     幼稚園の担任だった時は、拘束される時間も長いですし、家で考えることも沢山あるので、ワーク・ライフ・バランスをとるのが難しかったのですが、独立してからは、ワーク・ライフ・バランスがとれていると思います。現在は自営業なので、仕事と家庭の境目が無いという点で線引きが難しいところはありますが、時間的には仕事と家庭のバランスがとれていると思います。

    今後の目標は

     私はワーキングマザーも専業主婦もどちらも経験したので、ワーキングマザーの大変さも分かるし、24時間子どもと向き合う専業主婦の息苦しさやしんどさも分かります。そのため、産後の産褥期を乗り越えて、育児がスムーズに滑り出す時のサポートと、育休を終えて、仕事に戻る時のサポートで、私にできることをしたいと考えています。

     また、働き方の変化や晩婚化が進む中、産婦の親が仕事をしていたり、高齢であったりと頼れないケースが増えつつあります。そのため、産後の直接的な支援のニーズは、今後ますます高まっていくと思います。活動の幅を広げ、これまで手が行き届いていなかった方々までサポートしていくのが目標です。

     「助けて」と母親が周りに声をあげることへのハードルの高さも最大の課題です。出産は命をつなぐ大事業なので、人に頼ることをためらわず、授乳以外はどんどん人の手を借りて、皆で子育てができれば良いなと思っています。

    インタビューを通じて・・・

     自身も4人の子どもを持つ母として、Doula Station 小春日和を立ち上げ、京田辺市初の産後ドゥーラとして活躍している仲野さん。これからも、多くのご家庭の心強い味方であり続けます。

     ご協力ありがとうございました。

    お問い合わせ

    京田辺市役所市民部人権啓発推進課

    電話: (人権啓発)0774-64-1336、0774-62-4343(男女共同参画)0774-64-1336

    ファックス: 0774-64-1305

    電話番号のかけ間違いにご注意ください!

    お問い合わせフォーム