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あしあと

    『個性キラリ☆自分流』第47回 マジシャン やまさき そら さん 「自分が楽しんで演じたい」

    • [2022年12月23日]
    • ID:18692

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    やまさき そら さん(マジシャン) 「自分が楽しんで演じたい」

    やまさきさん写真



    やまさき そら さん

    マジシャン

    ご趣味は

     料理が好きで、よく作ります。子どもの頃はそれほど好きではありませんでしたが、今となっては料理ができるように育てられたことを、母に感謝しています。今、一人暮らしでも役立っていますし、将来家庭を持っても料理は任せてと言えます。

    マジシャンになったきっかけと経緯は

     小学5年生くらいのとき、本屋で子ども向けのマジック解説書に興味を持ち、親にねだって買ってもらいました。それからずっと趣味で続けていて、いつも友達や下級生にマジックを披露していました。高校卒業後は就職していったん止めていましたが、半年くらいしてその仕事があまり自分に合わなくて迷っていたときに、京都にあるノンバーバルシアター『ギア』のホームページを友人が見て、裏方を募集していると教えてくれました。

     『ギア』は、パントマイム、ブレイクダンス、マジック、ジャグリングといったパフォーマンスが観られる、演劇に近いものですが、しゃべらずに90分間ショーをするというものです。元々知っていて何回か観に行ったことがあって、かっこいいなと思っていました。ホームページを見るとパフォーマーも随時募集していると書いてあったので、マジシャンのオーディションを受けてみました。さすがに経験が無いということで落とされてしまいましたが、その時に、何年かかるかわからないけれど裏方からなら目指してみてもいいよと言われ、もうやるしかないと思いました。

     1年と少しの間、裏方をしながら、経験を積むために松井山手の商業施設で毎週マジックをやらせてもらったり、知人のお店でもマジックをやらせてもらいました。そうしているうちに、先輩方が「ちゃんとやっている」ということで引き上げてくださり、稽古をさせてもらえるようになりました。テーブルマジックしかしたことがなくて、立ち方・歩き方・ポーズも分からない状態から、先輩に手取り足取り、ステージマジックを一から教えてもらいました。コロナの関係でなかなか劇場での稽古もできなかったのですが、先輩が自宅に呼んで練習させてくださったり、ZOOMで見てくださったりしました。稽古を始めてから1年弱くらいで最終試験に通り、デビューが決まってから、本当に「マジシャンになろう」と決心して、アルバイトもすべて辞めました。『ギア』のパフォーマーの中では最年少でのデビューとなりました。

    活動内容は

     主な活動は、『ギア』や、さまざまなイベントへの出演です。

     『ギア』は1日に2回公演があって、昨年3月にデビューしてから、これまで70回くらい舞台に上がっています。全体の流れが決まっていてストーリーがあり、その中でマジックパートのシーンが来たときにマジックをやります。何をやるか決まっている部分と自由にできる部分とがありますが、私の場合は決まっている部分もこうしたらおもしろいんじゃないかと思ったら少し変えてみたり、ソロの部分も、先輩とは違うオリジナルのものを、もちろん先輩方からアドバイスをもらいながらですが、自分で考えてやっています。

     他には、商業施設でマジックを披露させてもらったり、個人でマジックショーを企画したり、月に1回マジック教室で教えています。

    これまでで大変だったことは

     マジシャンとしてはかなり順調に来ることができたと思っていますが、いちばん辛かったのは、8月くらいに『ギア』でお客さんの前に出るのが怖くなってしまい、ミスばかりするようになってしまった時です。だんだん舞台に慣れてきた頃で、それまでは必死でやっていたから気づかなかったお客さんの目線が気になり、どう見せたらいいのかということに強く引っ張られて怖くなったのかなと、自分では思っています。先輩に話を聞いてもらう中で徐々に落ち着いてきて、今はもう、楽しんで演じられるようになりました。

    嬉しかったことは

     観音寺マルシェでマジックショーをして投げ銭をもらう時に、小さい男の子が自分のお財布から、「やばかったから、全部入れるわ!」と言って全部入れてくれたんです。もちろん金額は少ないですが、大事に貯めたお金を何の惜しげもなく入れてくれたということが、何より嬉しかったです。

    日頃心がけていることは

     マジックをする時に、「自分がいちばん楽しもう」と思っています。プロとして、もちろんお客様に求められるマジックをやるのですが、演者が楽しんでやることが重要だと思っています。楽しんでやっていないマジックを見せられても楽しくないと思うので、「自分も楽しくてお客さんも楽しい」というのを心がけています。

    趣味としてのマジックの魅力は

     マジック教室には主に趣味で習いたいという方が来られます。大人はもちろん、子ども向けにも教室をやっています。

     例えばジャグリングをやろうとするとかなり練習が必要ですが、マジックは30分や1時間練習すればできるようになるものもあります。何にも考えずに手順どおりやれば成立するマジックもたくさんあって、入りやすく、「驚き」を広く提供できるというのがお勧めできるポイントです。また、小さな子どもから大人まで楽しめるというのはすごく強みですし、コミュニケーションツールとしても優れているので、そうしたツールとして使っている人も多いです。

    ワーク・ライフ・バランスは

     趣味がそのまま仕事になったので、境界線はあいまいで、生活はほとんどマジック一色です。でも、あえて境界線を分けるのであれば、自分は別に好きではなくてもお客さんには受けがよいマジックは仕事として練習をして、お客さんの受けはわからないけれど自分がおもしろいマジックは趣味のマジックという感じです。

     まだ仕事と言ってもほとんどが稽古なのですが、先月は暇でしたし、今月はほとんど休みがなく、月によってバラバラです。今はむしろ、仕事が忙しすぎるくらいになりたいです。

    今後の目標は

     回を重ねても公演に慣れてしまうことなく、ずっと上を目指していたいと思います。中学生のときから憧れていたパフォーマーの方と、『ギア』で共演させていただいています。すごく良くしてくださって、いろいろなことを教えてくださるのですが、その方に「毎公演毎公演、ヒリヒリしろ」、「慣れたらあかん」と言われます。本当に憧れの先輩なので、その方に「よかったよ」と言ってもらうことが、今の目標です。

     また、マジシャンとして、投げ銭ではなくきちんと出演料をいただける形にしていきたいと考えていて、自分から発信して収入につなげていけるように先輩からやり方を教わっています。「投げ銭でやってよ」と言われないくらいに、自分自身がキャリアを積んでいくことも必要だと思っています。

     あとは、お客さんに楽しんでもらって「おもしろかった」と言ってもらえることをいつも考えています。今ちょうど作りたいマジックがあって、もっともっとおもしろくなるように、演出を研究しているところです。

    インタビューを通じて・・・

     仕事であっても、「楽しんでマジックをやりたい」と話すやまさきさん。マジシャンとしてのキャリアはまだ始まったばかりですが、今後の活躍がとても楽しみです。

     ご協力ありがとうございました。

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    電話: (人権啓発)0774-64-1336、0774-62-4343(男女共同参画)0774-64-1336

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