ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

スマートフォン表示用の情報をスキップ

現在位置

あしあと

    『個性キラリ☆自分流』第31回~理工系の研究者として活躍する女性~同志社大学理工学部エネルギー機械工学科 教授 平山 朋子さん 「妥協せず真理を追い続ける」

    • [2021年12月22日]
    • ID:13015

    ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

    平山 朋子 さん (同志社大学理工学部エネルギー機械工学科 教授)「妥協せず真理を追い続ける」




    ひらやま ともこ
    平 山  朋 子 さん

    同志社大学理工学部エネルギー機械工学科 教授 

    ご趣味は

     趣味はドライブです。現在4歳と2歳の子供がいるのですが、子供が生まれる前は気が向いたら琵琶湖一周などをしていました。最近は子供が生まれて時間が取れなくなったのですが、実験施設が茨城県にあるので、そこへは一人車に乗って片道8時間かけて行ったりします。車が走っている疾走感が好きなんです。

    理工学系の道を目指したきっかけは

     子供の頃にエンジニアの父が機械を直してくれたのを見て、やっぱり「かっこいいな」と思い、大学の工学部に進学しました。

     最初はエンジニアとして就職しようと思っていましたが、当時私が大学院にいた時の先生がとても穏やかで何でも出来る素敵な方だったので、その先生みたいになりたいと思い、研究者の道に進みました。

    一日のスケジュールは

     7時に起床して、8時に保育園へ行き、職場に着くのが9時半くらいです。仕事は、授業や会議、学生のゼミ、企業とのミーティングなどがあります。大体職場を5時半に出て、保育園に迎えに行き、ご飯を食べさせたりお風呂に入らせたりして9時に寝かしつけをします。9時くらいに子供と一緒に寝て、12時くらいに起きることもあります。その後、自宅で夜3時から4時まで仕事をしています。家で論文を書いたり、本を読んだり、できることはたくさんあるので、没頭しちゃいますね。

    普段のお仕事は

     学生実習ではモデルエンジンを使って、エンジンの分解・組み立てなどをしています。製図を書いたり、歯車など機械要素の研究をしているので、メカニックが好きな学生が在籍しています。

     また、自動車メーカーや電機メーカー、機械要素メーカーさん等からご依頼がありまして、共同研究をしています。研究の一つに、摩擦を下げるという研究があり、チェーンと、チェーンの張りや振れを調整する「ガイド」と呼ばれる素材との間の摩擦を下げることにより、車のエンジンの摩擦損失を無くして燃費を良くする研究をしています。

     他にもエンジンオイルなどの開発をしており、「エンジンオイルで摩擦を下げる」という発想と、「エンジンオイルの形状や材質で摩擦を下げる」という発想の2つの視点から企業との共同研究を進めています。

    お仕事で心がけていることは

     結果を決めてかからない、嘘はつかない、データをごまかさないといったことを心がけています。一つの結果に一喜一憂するのではなく、総合的に物事を見て、できる限り真理に近づきたいと思います。

    今までのご経験で良かったこと、苦労したことは

     自分が思っていた結果が出た時や、企業と共同研究をしていて上手くいったときは、「社会に役立っているな」、「研究者としてやっていけているな」と実感し、嬉しく感じます。

     実験が上手くいく時と、いかない時が半分半分くらいなので、苦労も多いですが、基本的に自分の好きなことをさせていただいていると思っているので、研究者として幸せだなと思います。

    身近な方(家族等)の反応は

     研究は自分に合った仕事だと感じますし、家でも書物や論文が読めて場所に縛られることはないので、マイペースに仕事と家庭の両立をしているという点で、家族は喜んでいますね。

     私の周囲の友人はキャリア志向の人が多くて、とても忙しそうな人が多いので、そういった意味では自分はマイペースかなと思います。

    進路を決めていく上での障害はありましたか

     進路を決めていく上で、今でも機械系を選択する女生徒は5%いるかいないかです。私の場合は、私が当時通っていた大学の学科の、歴代最初の女性徒でしたので、やはり女性は少なかったです。そういった意味では大変でしたが、女性だからと言って差別などは特に無く、皆さんに優しくしていただきました。

    理工系に進む女性に一言

     最近理工学系に進む女性も増えていますが、研究者や開発者は仕事と家庭の両立は意外としやすいのではないかと思っています。私は2人の子供がいるので、毎日職場と保育園通いですが、ファミリーサポートサービスや病児保育などを活用しています。企業なども最近はサポート体制がありますし、自分しかできない仕事を持っていたら、一時的に休んでも必ず復職して活躍する場がありますので、理工系も悪くはないと思います。

    今後の抱負を教えてください

     子供ができてから、「このまま研究者としてやっていけるのだろうか」と不安に思っていましたが、なんとか赤ちゃん時代を乗り切りました。周りのママ友は、「これからが大変よ」と言っていますが、子育ても仕事も両立し、だからといって自分に妥協すること無く納得する仕事をしていきたいと考えています。

    インタビューを通じて・・・

     現在もさまざまな企業とタイアップしているという平山さん。その探求心が強く真摯な人柄に、周囲が魅せられているのではないでしょうか。


     ご協力ありがとうございました。

    お問い合わせ

    京田辺市役所市民部人権啓発推進課

    電話: (人権啓発)0774-64-1336、0774-62-4343(男女共同参画)0774-64-1336

    ファックス: 0774-64-1305

    電話番号のかけ間違いにご注意ください!

    お問い合わせフォーム