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あしあと

    『個性キラリ☆自分流』第27回~民生委員・児童委員として活躍する女性~ 民生委員・児童委員 杉本美代子さん「地域を見守り22年」

    • [2020年6月25日]
    • ID:11853

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    杉本美代子さん(民生委員・児童委員)「地域を見守り22年」

    すぎもと みよこ
    杉本 美代子 さん

    民生委員・児童委員の活動を始めたきっかけ

      母や祖母も民生委員・児童委員(以下、民生委員)として活動していたため、相談を受ける様子や、見守り活動をしている姿を身近に感じて育ってきました。子どもが独立し、子育てが終わったタイミングで地域の方から声を掛けていただき、母の跡を追ってみようと志しました。

     民生委員になることを家族に相談した当初は、夫から反対されていました。その反対を強引に押し切った熱意を感じてくれたのか、民生委員になってからは、夫は私の活動を支え、応援してくれる存在です。

     その時から今日まで活動を続けてこられ、今年で22年目になります。

    活動の内容は 

     地域の皆さんの相談に乗ることです。アドバイスよりもお話を伺うことに専念し、相手の気持ちを受け止めるようにしています。相談内容によっては、地域包括支援センターと連携して対応することもあります。

     民生委員は男女が共に活躍しています。役割に違いはありませんが、その時々で相談しやすい相手がいることで、より地域の皆さんに安心してもらえるのだと思います。

     また、地域の子どもたちに関わる事業も民生委員の活動の一つです。私が活動している一休ケ丘では、地域の見守りをする福祉委員と協力して「子育てサロン」を主催し、0歳から未就園児のお子さんがいる母親の交流の場をつくっています。

     今年4月から京田辺市全体で実施するようになった「赤ちゃん訪問(民生委員が訪問し新生児の様子を伺う事業)」も、3年前から先進的に取り組んできました。この地域で生まれたほとんどの赤ちゃん、そのご両親と顔を合わせています。

     そのほか地域の中学生に声を掛けることも私の仕事の一つだと考えています。朝夕に「いってらっしゃい」「おかえり」と声を掛け、地域の子ども達の成長を見守っています。

    活動の中で心掛けておられることは

     民生委員の役割の範囲を超えて相手の生活に踏み込まないようにすることです。相談の最中、涙ながらに語られると、何かしてあげたいという気持ちが強くなってしまいます。22年やっていても、親切とお節介を見極める判断は難しいです。

      民生委員になってまだ1期目2期目の方々にとっては、その判断は更に難しいと思います。地域の民生委員が集まる定期会議の際、私のこれまでの経験から意見を求められると嬉しく思います。

     一休ケ丘の民生委員は6人で活動しています。チームで動く上で心掛けていることは、活動を起こす際、全員の意見が一致しているか確認することです。定期会議では、情報共有の他に、自分たちの近況を話す時間も大切にしています。民生委員の立場で伺ったお話は基本的に口外することはできませんが、ベテランと言われるようになった今でも、一人で考え続けることのつらさは変わりません。そんな時、会議でそれぞれが受けた相談の対応についてアドバイスし合う時間が互いのケアになっています。こうした仲間で支え合う時間が、6人が一致団結できる秘訣かもしれません。

    活動を続けることができた理由は

     人と接するのが好きということ、活動を通じて知り合った人のさまざまな知恵や生き方に触れることができるからです。相談者から「話してよかった」と言ってもらえたり、相談者のご家族から感謝の言葉をいただいたりすることが励みになります。自然に任せて続けてきた活動ですが、誰かの支えになれたという実感が得られたとき、この活動のやりがいを感じます。

     また、夫が私の活動を理解し応援してくれていたことも続けられた理由です。現在も私が無理をしていないか気に掛けてくれ、訪問相談の送迎等を買って出てくれています。

     長年民生委員を務めてきたこともあり、今年の3月には、八幡市で行われた社会福祉協議会主催の民生委員の大会にて、「高齢者の居場所づくり」のテーマで地域を代表してこれまでの取組について発表する機会もいただきました。

     このテーマは私もずっと考えてきたことです。

     お年寄りの方々は皆それぞれ知恵袋を持っておられます。若い世代の人達には、積極的に交流の機会を持ってもらい、ぜひお年寄りの方々の知識や経験を引き継いでいってもらいたいです。PCやスマートフォンの普及で、多くの情報が手軽に手に入る時代ですが、経験を通じて生まれた言葉の重みにも触れてみてほしいと思います。民生委員の役割には、そうした広い世代の交流を促す橋渡しも含まれているのではないでしょうか。

    今後の抱負

     一人暮らしの高齢者や認知症の人とその家族が集まり、交流できる場を作りたいです。

     2025年には認知症患者が全国で700万人になると言われています。私も含め5人に1人が75歳以上になります。子どもが独立したり、伴侶に先立たれた独居世帯にとって、地域の付き合いが一番身近な人間関係ではないでしょうか。地域のつながりを探す人のために、空き家を利用したサロンを作り、更にいっそう互いを支え合うまちにしていきたいです。


    インタビューを通じて・・・

     「人を大切に」という信念で長年活動されてきた杉本さん。地域の未来について話す杉本さんからは、熱意と温かな人柄が伝わってきました。

    お問い合わせ

    京田辺市役所市民部人権啓発推進課

    電話: (人権啓発)0774-64-1336、0774-62-4343(男女共同参画)0774-64-1336

    ファックス: 0774-64-1305

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