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あしあと

    じんけん便り

    • [2010年3月29日]
    • ID:1787

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    平成20年4月から12回に渡って広報きょうたなべに掲載されたコラムを再掲載しています。

    平成20年4月 第1回
    「サッカーするのは男の子?」

    お父さんと小学生の娘はるかちゃんとの会話です。

    はるか:「お父さん、私もうバレエをやめてサッカーを習いたい。」
    お父さん:「女の子なのにサッカーなんてとんでもない。」
    お父さんは、はるかちゃんの突然の宣言に驚きました。サッカーは男の子のすることと一方的にイメージしていたからです。


    みなさんは、A型の人は几帳面だとか、男性は機械に強いといったことを聞いたことがありますか?実際には、A型の人の中には几帳面な人もいればそうでない人もいますし、機械に強い男性もいればそうでない男性もいます。
    人はよく一方的なイメージだけで決め付けてしまいがちです。先入観にとらわれることなく、一人ひとりの違いを認め合い、その人自身を見ていきたいものですね。

    平成20年5月 第2回
    「結婚で大切なのは・・・」
    はるかちゃんのおじさんが遊びに来ました。

    おじさんは、今度お見合いをするので、はるかちゃんとお母さんに相手の写真を見せています。
    おじさんは、相手の女性がとっても気に入っている様子です。
    お母さん:「かわいらしい方ね。釣書を見ると、女子大を出て企業に勤めていらっしゃるお嬢さんなのね。」
    はるか:「ねえお母さん、釣書ってなあに?」
    お母さん:「お見合いをするときに相手に渡す、自分の住んでいる所や仕事、趣味なんかを書いた自己紹介書よ。」
    おじいちゃんも会話に加わります。
    おじいちゃん:「昔の釣書には親の出身地や経済力、家族の学歴や職業なんかの、いわゆる『家柄』がわかることを書いていたんだよ。でも、結婚するのは本人同士だろう。相手の家や家族のことで相手を判断するのはよくないから、今はそういうことは書かないのだよ。はるかのお父さんが結婚するときも、お母さんの人柄を見てこの二人なら幸せに暮らせるだろうなと思って、結婚に賛成したんだよ。」

    相手を「家柄」で判断したことはありませんか。大切なのは、釣書の文字では見えてこない相手の「人柄」ではないでしょうか。おじさんのお見合いがうまくいくといいですね。

    平成20年6月 第3回
    「かっこいい消防士さん」
    今日は日曜日。ゆかこちゃんは、お母さんと買い物に来ました。そこでゆかこちゃんは、お父さんと買い物に来ている同じクラスのまなぶくんに会いました。

    ゆかこ:「まなぶくんのおうちはね、消防士さんなんだよ。まなぶくんも、大きくなったら消防士になるんだって!」
    お母さんは、まなぶくんのお父さんにあいさつをしました。
    お母さん:「こんにちは。ゆかこに聞いたのですが、消防士さんなんですか。大変なお仕事ですね。」
    まなぶくんのお父さん:「いえいえ、妻が消防士なんです。妻は、今日も仕事に行っているんですよ。」

    かっこいい消防士のお母さんは、まなぶくんの自慢だそうです。ゆかこちゃんも、まなぶくんのお母さんにあこがれています。
    ゆかこちゃんが消防士になりたいと言う日も近いかもしれませんね。女性の社会進出が進んでいる現在、さまざまな分野で活躍する女性も今後ますます増えてくるでしょう。
    みなさんの周りはどうですか。

    平成20年7月 第4回
    「そろそろ学習塾に行く年ごろ」
    小学生のはるかちゃんの家では、お父さんとお母さんが相談しています。

    お父さん:「はるかもそろそろ学習塾に行かなければならないんじゃないか?」
    お母さん:「そうね。行くなら早いほうがいいかもしれないわね。」
    はるか:「それなら、学習塾に行くよりテニスを習いたい!テニスって格好いいもん。」
    お父さん:「はるかのためを思って言っているんだぞ。子どもは黙ってなさい。」
    はるか:「・・・・・・。」

    このような様子、ご家庭で見られませんか?
    子は宝と大切にされる一方、「まだ子どもだから」といって、子どもに関わることを大人が一方的に決めてしまうことがあります。子どもの声に耳を傾け、子どもの思いについてよく話し合ってください。みなさんも、子どものころを思い出してみてください。あんなことがしたい、こんなことがしたいと思いがたくさんあったことでしょう。


    平成20年8月 第5回
    「今年の夏はどこへ行く?」
    はるかちゃんの家は、お父さん、お母さん、おばあちゃんの4人暮らし。夏休みに旅行へ行く場所を決めているところです。

    お父さん:「夏休みに行きたい所はあるかい?」
    お母さん:「はるかも大きくなったことだし、家族みんなで海外旅行に行きたいわ。」
    はるか:「やったー。飛行機に乗れる!」
    お父さん:「みんなで海外旅行なんて・・・。おばあちゃんは75 歳だろう。ちょっとしんどいんじゃないか?」
    おばあちゃん:「私は留守番しているから、みんなで行っておいで。」
    はるか:「おばあちゃんも一緒に行こうよ!」
    お母さん:「おばあちゃんは毎日散歩にも行って元気でしょ。私たちもついているし大丈夫よ。」
    お父さん:「そうだな。おばあちゃんも一緒に行ったほうが楽しいな。みんなで行こうか。」
    おばあちゃん:「じゃあ、私も行ってみようかねぇ!」

    高齢者自身は元気なのに家族などが「高齢者には無理」と思い込んで気づかうことから、本人は、年寄りを演じてしまうのかもしれません。周囲の一方的な思い込みが高齢者の楽しみを奪っていることがないでしょうか?高齢者を大切にする社会を作っていきたいですね。


    平成20年9月 第6回
    「街を歩くと」
    まどかちゃんは、おじいちゃんとスーパーへ買い物に行きました。歩道に黄色いデコボコブロックがあったので、まどかちゃんはそのデコボコをたどりながら歩いていました。

    まどか:「自転車が止まっている。行き止まりだ。」
    おじいちゃん:「この黄色いデコボコは”点字ブロック”といって、目の不自由な人が安全に道を歩けるようにつけているものだよ。線のブロックは進め、点のブロック は止まれのしるし。こんなところに自転車が止まっていると、点字ブロックをたどって歩く人が困るね。よけておこう。」
    まどか:「自転車を置いた人は、点字ブロックの意味を知らないのかな?」
    おじいちゃん:「そうかもしれないね。目の不自由な人も安心して暮らせるように、普段からいろいろな人の立場で物事を考えていくことが大切だね。」

    すべての人にとって住みやすいまちづくりを考えていきましょう。


    平成20年10月 第7回
    「外国人などの人権問題」
    さおりちゃんとおじいちゃんが、テレビで北京オリンピックの閉会式を見ていたときの話しです。

    さおり:「いろんな国の人たちが仲良くしゃべっているけど、何語でしゃべっているんだろう。」
    おじいちゃん:「本当だね。それぞれ国の言葉が違うのに…」
    さおり:「きっと英語だね。」
    おじいちゃん:「中国語かもしれないよ。会場で競技案内や表彰式は、英語とフランス語と中国語でやっていたようだし。」
    さおり:「柔道の選手だったら日本語をしゃべるのかなぁ。」
    おじいちゃん:「ナンバー・ワンを目指して留学している選手はその国の言葉も勉強しているから、留学先の人たちと話ができ、文化にとけ込んでスポーツに打ち込めるんじゃないかな。」
    さおり:「なるほど、国際交流だね。だったら、私はサッカーをやっているから、勉強するのは英語かな?ポルトガル語かな?」
    おじいちゃん:「さおりちゃんもナンバー・ワンを目指しているんだね。その前に国語の宿題はやったのかな。」
    さおり:「あっ、まだやってなかった。」

    いろいろな国の人たちが、国境を超えて世界中で活躍しています。世界中の人たちと言葉の壁を乗り越え、文化や習慣・肌の色の違いなどにとらわれず交流できる世の中になるといいですね。


    平成20年11月 第8回
    「エイズについて」
    小学生のはるかちゃんは、学校でエイズについて勉強しました。

    はるか:「お母さん、今日エイズについて教えてもらったの。エイズって、HIVウイルスの感染によっておこるんだって。でも、今は、HIVウイルスに感染しても病気の発症をできるだけ遅くする薬があるっていうことだよ。」
    はるかちゃんの話を聞いたお母さんは、はるかちゃんに質問してみました。
    お母さん:「HIVウイルスについて間違っているものはどれかな。」
    せきやくしゃみで感染することがある。
    お風呂やプールで感染することがある。
    蚊やダニを介して感染することがある。
    はるか:「普段の生活で感染しないから、全部間違い。」
    お母さん:「そのとおり。昔はHIV感染者やその家族はみんなから避けられたの。だけど、今はHIVウイルスへの理解が深まっているから昔と違う。はるかも正しい知識を勉強したから、HIV感染者だけでなく、ほかの病気の患者さんに対しても思いやりを持ってね。」

    さまざまな病気の患者さんは、病気に対する偏見に苦しんでいます。温かい目で見守ってあげて欲しいものです。


    平成20年12月 第9回
    「もし自分が被害者になったら」
    今日の夕食は買ってきたお惣菜です。

    はるか:「おなかすいた。ねぇ、夕飯の支度はまだしないの?」
    お母さん:「きのう、お友達の加奈さんがひったくりにあったの。加奈さんは怖くて家から出られなくなったうえに、何もやる気が起こらないんだって。それを聞いて、今日は、お見舞いに行ってきたんだけど、かわいそうで、何かチカラになれたらと思って、加奈さんの代わりにお買い物に行ってきたの。それでうちの夕飯を作る時間が無かったのでお総菜を買って来たわ。」
    はるか:「加奈おばさん、怖かっただろうね。」
    お母さん:「そうね、ひったくりの被害以上にショックを受けたみたい・・・。」

    被害にあった人はもちろん、家族、周囲の人達も悲しみにくれ、直接の被害のほかに経済的、精神的負担等も生じてきます。みなさんも、被害者の立場に立って考えてみてください。


    平成21年1月 第10回
    「インターネットにおける人権侵害」
    はるかちゃんは、ついに念願の携帯電話を買ってもらいました!

    これで、塾の帰り道では、お母さんもGPS機能でどこまで帰ってきたかがわかって安心だし、友達とのメールのやりとりができて毎日楽しみです。

    ある日、この携帯電話で偶然見つけたインターネットの掲示板を見てみると、はるかちゃんが通っている学校での出来事が書かれていました。そこには、実際にあった事や、誰のことを書いているかわかるような悪口がいっぱい書かれていました。携帯電話を持っていない人の悪口も書かれています。はるかちゃんはびっくりしました。

    "本人がこれを読んだらどんな気持ちになるだろう・・・。"
    "わたしのことも書いてあるんだろうか・・・"

    はるかちゃんは、これを読んでいて、悲しくなってきました。

    自分の知らないところで、匿名で顔の見えない誰かに悪口を言われていたら、とても悲しいことで卑劣なことです。誰が書き込んだか分からないかもしれないけれど、携帯電話やインターネットを使う人の心のやさしさや思いやりまで無くしてしまわないよう気を付けましょう。


    平成21年2月 第11回
    「いつでもどこでもお買い物」

    最近、あゆみさんは、インターネットショッピングをするようになりました。これなら、毎日忙しくても自分の好きな時間にゆっくりと商品を選ぶことができます。

    まもる:「欲しいものをじっくり見てから買うのがショッピングの楽しみだと思うけど、インターネットで買い物って楽しいのかな?」
    あゆみ:「わざわざお店に行かなくても商品を選べるのよ。私には本当に便利なの。でも、しっかりとした業者で購入しないと、クレジットカード番号などの個人情報が悪用されて、身に覚えのない高額な代金を要求されることがあるらしいわ。インターネット上での会員登録やアンケートもよくあるけれど、そのサイトが信用できるものか確認してから書き込まないと心配だわ。あなたも気をつけてね。」
    まもる:「インターネット上でいったん情報が出回ると訂正は難しいから、自分の情報は自分で守らないといけないな。」

    現代社会では個人情報をどこにも提供せず生活することはできません。自分の情報は自分で守るという意識を持つことが大切ですね。


    平成21年3月 第12回
    「自尊心(セルフエスティーム)」

    はるか:「また、児童虐待のニュースをやってるよ。自分の子どもなのに、どうして叩いたりするんだろう?」
    お母さん:「はるかが赤ちゃんの頃、すごく泣くし、いたずらばかりするから、私もイライラしていたことがあったわ。母親の私がイライラしているとその気持ちが伝わるのか、はるかも泣いてばかりだったね。」
    「でも、はるかが牛乳をこぼしても『まあいっか。どうせ汚れるんだし。はるかは自分で牛乳を飲もうとしたんだものね。がんばってるんだ。』って思うようにしたら、気持ちが楽になって何でも幸せに思えるようになったの。」
    「お母さん自身が自分を好きになり、自分をほめてあげられる、そんなお母さんを見ていたら、子どももきっと幸せになれると思うわ。はるかも素直ないい子に育っているし、世の中の親がみんな幸せな気持ちになれたら、児童虐待もおこらないんじゃないかしら。」

    人は、家族に大切にされ、温かく見守られることによって自分自身だけでなく他人も大切にする気持ちを育てていくのではないでしょうか。自分自身を好きになり、他人に思いやりを持ちながら、自分を価値あるものと誇れる気持ちを大事にしましょう。

     

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