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あしあと

    国指定史跡綴喜古墳群 天理山古墳群について

    • [2025年5月14日]
    • ID:22412

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    天理山古墳群の立ち入りについて

    現在、天理山古墳群は未整備であり、古墳への立ち入りや見学はできません。

    中には急斜面や崖面があるため大変危険です。中に立ち入ることがないよう、お願いいたします。

    また周辺の住宅地からも古墳を見学することはできません。

    ご迷惑をおかけしますが、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

    天理山古墳群についてのお問合せは、京田辺市文化・スポーツ振興課(TEL 0774-64-1300)までお願いいたします。

    天理山古墳群

    天理山古墳群(上空から)

    所在地

    京田辺市薪山垣外

    時代

    古墳時代前期(4世紀)

    所有者

    京田辺市

    古墳群の構成

    ・1号墳 全長57m 前方後円墳

    ・3号墳 全長82m 前方後円墳

    ・4号墳 全長42m 前方後方墳

     ※現在2号墳は所在を確認できていません

    指定年月日

    令和4(2022)年11月10日

    見学

    山林であり急斜面や崖面があるため、現在立ち入りはできません

    概要

    天理山古墳群は丘陵上に位置する、3基の古墳から構成される古墳時代前期の古墳群です。

    綴喜古墳群を構成する古墳のひとつであり「大王墓の移動にみられる王権中枢の動向が地域首長に及ぼした影響を、ヤマト政権直近の地において明瞭に示しており、当時の政治的、社会的な情勢を考える上で重要」であるとして、令和4(2022)年11月に国史跡に指定されました。

    周辺はすでに宅地開発が進んでいますが、古墳が所在する丘陵の周辺は里山として、現代まで消滅することなく守られ続けてきました。

    近年まで発掘調査が行われていませんでしたが、令和3(2021)年の発掘調査の結果、天理山古墳群は古墳時代前期の限られた時期に、3基もの古墳が連続して作られていたことがわかりました。特に天理山3号墳は全長82mと市内2番目の規模を誇り、この時期に地域の首長(地域のリーダー)がいたことを示しています。

    天理山1号墳は丘陵を削り出して古墳の形を作り出しており、少量の埴輪片が出土していることから、部分的に埴輪を配置していたと考えられます。

    天理山3号墳は丘陵を削り出した上に、部分的に盛土をしており、その上に葺石や円筒埴輪列で古墳を装飾しています。

    天理山4号墳は1号墳と同様、丘陵を削り出して作られており、墳頂からは土器の破片と水銀朱が発見されています。

    これらの古墳は、出土遺物から4号墳→1号墳→3号墳の順で作られていると考えられ、徐々に墳丘の大きさが拡大し、古墳の外表施設も発展していくことが分かります。

    現在天理山古墳群は未整備であり、急斜面や崖面が点在しているため公開はしていませんが、将来の公開に向けて古墳の発掘や土質、植生などの各種調査を進めています。

    写真

    天理山3号墳後円部西側(令和6年度調査)

    天理山4号墳で検出した水銀朱(令和3年度調査)

    お問い合わせ

    京田辺市役所市民部文化・スポーツ振興課

    電話: (文化/文化財保存活用)0774-64-1300(スポーツ)0774-63-1302

    ファックス: 0774-64-1305

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