令和6年度の市史編さん事業

現在京田辺市では、京田辺市史の刊行に向けて調査活動や刊行に向けた準備作業を行っています。本文編3冊（先史・古代・中世、近世、近代・現代）、資料編5冊（先史・古代資料、中世・近世資料、近代・現代資料、建造物・彫刻・絵画、民俗・地理）の計8冊の刊行を予定しており、各分野において執筆を担当する大学教員や博物館職員などの専門家により、調査・執筆が進められています。
令和6年度は2回目の配本となる『資料編第5巻　地理・民俗』の販売を開始しました。また、『資料編第4巻　建造物・彫刻・絵画』の編さん作業をすすめ、各分野の専門家等による執筆、補充調査、校正などの作業を経て、令和6年3月に同書が完成しました。『建造物・彫刻・絵画』には、市域寺社等の古建築、仏像・神像などの彫刻、仏画などの絵画が掲載されており、専門家による解説や図版が付されています。特に専門のカメラマンが撮影したものも含め、多くの写真が掲載されています。地域別、社寺別の構成となっているので、京田辺のどの地域にどのような建造物・彫刻・絵画があるのか、簡単にわかるようになっています。

そのほかにも、各分野でも編さん作業が進められています。考古学の分野では、京田辺市内の遺跡から出土した遺物の実測などを行い、古代史、中世史の分野では刊本を中心に京田辺関連史料の抽出や資料カード作成を、近世史の分野では市内外に所蔵されている古文書に関連した調査を実施しました。近代・現代史の分野では新聞史料調査や行政文書等の調査のほか、執筆内容の検討を行いました。美術工芸・建造物の分野では、刊行のための補充調査を実施したほか、市内の寺社等の建造物や美術工芸品の補充調査を行いました。

令和7年3月に完成した『建造物・彫刻・絵画』を、令和7年5月に発売する予定としています。詳細については、別途市史販売のページを設けます。
今後は、各巻を順次刊行する予定です。刊行を目指して、各分野の補充調査や執筆準備作業、掲載資料の選定などを進めていきます。